何だかホッコリしてしまうレトロテイストなモチーフやポップな色合いは、古き佳き時代の“カラー”への懐かしさと憧れを感じる。
そこに最新技術が合わされば、これはもうまったくのブランニューじゃないかと思うのだ。
CALVIN KLEIN WATCHES
カルバン・クライン・ウォッチ/カルバン・クライン アチーブ
デザイナーのリクエストが生んだレトロモダンなクロノ
2018SSから始動した新デザイナー、ラフ・シモンズのセンスが時計にも行きわたっていることを感じさせるレトロデザイン。アメリカらしさを新解釈し、個性的に表現されている。
まるで’70年代のクロノグラフを彷彿させるカラフルなダイヤルとミッドセンチュリー風の流線形ケースは、ファッション的にもとても新鮮。期待以上の出来栄えで、今後ますます目が離せないウォッチブランドである。
GRAHAM
グラハム/クロノファイター ヴィンテージ ノーズアート
レトロ感を増幅させる武運を祈るピンナップガール
第二次大戦中、爆撃機のパイロットがグローブを着用したまま親指で操作しやすいよう開発された左側のトリガー形の大型プッシュボタンを備えた個性派。
さらにレトロ感を加速させるのが、ダイヤルデザインだ。
1940年代の軍用機に描かれた「ノーズアート」と呼ばれるミリタリールックのピンナップガールをハンドペイントで再現。全4モデルで、それぞれ異なるモチーフの女性が描かれる。
BLANCPAIN
ブランパン/フィフティ ファゾムス バチスカーフ デイ・デイト 70s
’70年代を先端技術で現代的に表現
グラデーションダイヤルにより、その名に刻まれるとおりのセブンティーズテイストを纏った名作ダイバーズ。実際に1970年代に存在したデザインを現代にリバイバルしており、アラビア数字の分表示や3時位置のデイ・デイトなど、当時の意匠も残している。
一方、技術は最新で、セラミックスインサートを使用した逆回転防止ベゼルやリキッドメタルの目盛りを採用する。
BULOVA
ブローバ/アーカイブ デビルダイバー
“悪魔の数字”が刻まれる、高性能ダイバーズの復刻
腕時計の色彩がとりわけ華やかだった’70年代を象徴するオレンジダイヤルが眩い復刻ダイバーズ。当時米軍に高精度な防水時計を供給していたブローバがダイビング用にデザインし、666フィート(約200m)の高い防水性を実現した。
復刻モデルも同じ防水性で、かつて悪魔の数字として親まれた“666”をダイヤルに記す。
※本文中における素材の略称は以下のとおり。
SS=ステンレススチール