OCEANS

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お待たせしました〜。
うわ、美味しい。上手に表現できないが、メニューを見ると「数種類のホップのトロピカルさとジューシー感! 苦味弱」とある。それです。
ご紹介が遅くなった。今回の看板娘は沙月さん(34歳)。コーヒーの勉強のためにワーキングホリデーでオーストラリアに行ったが、結果的にビールの美味しさに目覚めて帰国したという。
「もともとビールは1滴も飲めなかったんですが、あっちは乾杯といえばまずビール。気付いたら、すっかりハマっていました」
こちらのダンディな紳士はオーナーの田中さん(64歳)。
それでも当初の目標通り、東京でバリスタとして働いていたが、コーヒーよりお疲れビールを渇望するようになった。心の声には逆らえない。
「ビール専門店の求人を探していたら、ここを見つけたんです。地ビールのことをイチから学ばせてもらいました」
地方の醸造所まで足を運ぶほど勉強熱心な沙月さん。常連さんからは「さっちゃん」と呼ばれて愛されている。
皆さん、顔なじみとのこと。
カウンターの紳士淑女によれば、沙月さんの印象は「とにかくポジティブ」「ビール愛がすごい」「携帯電話をしょっちゅうなくす」「骨折してもへこたれない」。
左手の包帯がずっと気になっていたが、玄関でこぼれていた飼い猫の飲み水に滑って転倒、骨折したという。
沙月さんは「ギプスが外れて今は包帯。まあ、生活に支障はなかったです」と、確かにポジティブだ。ちなみに、猫の名前は「ホップ」。ビール愛は揺らがない。
コースターと箸袋もかわいい。
万歳しているのは別の女性スタッフが描いた「ビールちゃん」。箸袋のきのこは沙月さんが描いた「アリサカくん」。こちらは後で登場する。
沙月さんは絵を描くのが好きなのだが、「酔っ払わないと絵の神様が降りてこない」そうだ。
“作品”がファイリングされていた。
さて、小腹が空いたので何か食べよう。


3/3

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