思い切り「遊び」を楽しむオーシャンズな男たちにとって、ホテル選びは二の次か? いや、束の間の安息の地となるホテルにこだわってこそ理想とするハワイ旅は完成するのだ。間違いなくオススメできる、オアフのベストステイをご紹介。
ダニエル・K・イノウエ空港からクルマで25分程度。晴天率が高いというコオリナの真っ青な空と海が見えてきたら、到着の合図。
「フォーシーズンズリゾート オアフ アット コオリナ」は、コオリナの中でも最も太平洋の大海原に面した場所に立つ。
ワイキキ卒業組がたどりつく最終結論は、このホテル
「フォーシーズンズリゾート オアフ アット コオリナ」
目の前を遮る建物はいっさいなく、代わりに隣接するのはハワイ語で“地上の天国”を意味する「ラニクホヌア」と呼ばれるエリア。
車寄せへと進み、スタッフに出迎えられると、この場所は空気が違うことに気付くだろう。高級リゾートホテルだからか? というとそうではなく、この立地の古代からのいわれを聞いて納得した。
このエリアはかつてハワイの王族たちがレジャーや療養に訪れた場所だという。
彼らにしか入ることを許されなかった神聖な土地。そんなロケーションに立つホテルだからこその特別な空気が敷地全体にも漂っているためだ。
同リゾートに370室ある客室は、連日ほぼ満室という人気ぶりなのだが、混雑した様子を感じることはいっさいない。
欧米からのゲストがプールサイドでのんびりと本を読み、黄昏時からディナーを、また朝食のビュッフェにも時間をかけて楽しんでいるといった、海外リゾートならではの雰囲気を楽しめる。
大人が多いゆえか、ゲスト同士の適度な距離感が心地良く、スタッフの気配り具合も抜群だ。
日替わりで開かれるカルチャーレッスンに、ニイハウシェルのアクセサリー($70)やハクレイ作り($75)もあり、女性陣を楽しませてくれるに違いない。
それを待つ間はプールサイドに寝転がって、カクテルを一杯。ワイキキを十二分に満喫してきた我々だからこそフィットする、そんなステイがこの場所にはある。
一歩、足を踏み入れた瞬間に流れる空気の違いに気付く
目を見張るほどの美しいロビー。目の前に海を望めば、テンションも一気に上がる。
地上17階分の吹き抜けがあり、天井からは優しい光が差し込む。ロビーの中央で出迎えてくれるのは、ハワイの木「コアウッド」で作られたカヌー。かつてクヒオ王子がレースに使った本物で、200年前の品だとか。
カウンターでのチェックイン時にはフレッシュジュースと冷たいおしぼりのサービスがあり、こちらもうれしい限りだ。
80%の部屋がオーシャンビュー。ハワイの木やバナナリーフを使ったシックな内装は大人にぴったり。標準的な部屋でも59㎡、ラナイも8㎡とスペースも十分。西海岸のリゾート、コオリナだからこそかなう広さだろう。
「ナウパカ・スパ」はカウンセリングで個人に合った施術を提案してくれる。ロミロミ・マッサージ(50分 $195)が定番だが、サーフィンを嗜んでいる人であれば、筋肉に働きかける強めのスポーツマッサージを選んでもいい。
18歳以上のみが利用できるアダルトプールは、海に面したインフィニティ仕様。ビーチチェアやタオルはもちろん、スナックなどのサービスもすべて無料。プールは真西に面しており、季節を問わずサンセットの特等席だ。
熊谷 晃=写真