永遠の大定番だからこそ可能性は無限大。名品ポロカラーシャツはこう着回すべし
ワードローブにあってしかるべき夏の定番服を、我々と等身大の普通の人々が着回す。
同じアイテムでも、着る人間や合わせるモノ、コーディネイト次第で、こうも印象が変わるのだ。
今回、4人のOCな大人たちが着回すのは「ブルックス ブラザーズ」のポロカラーシャツ。
着回しアイテム:「ブルックス ブラザーズ」のポロカラーシャツ
創業200周年、アメリカ最古のファッションブランドが1896年に発明した不朽の名作は、 “ボタンダウン”ではなく正式名の「ポロカラーシャツ」と呼ぶのが粋。こちらのスリムフィット「リージェント」はネームタグがネイビー刺繍で、さらに細身&やや着丈の長いエクストラスリムの「ミラノ」はグリーン刺繍と覚えるべし。
スタイル① 大きく違って見える、小さなワザの話
ボタンダウンシャツにデニム、そしてローファーを組み合わせた正統派スタイルは、流行に左右されることなく、どんな時代でも格好いい休日カジュアルの鉄板だ。袖口をラフにロールアップしたり、あえてベルトをしないのが、普通な中にもシャレた印象を添えられるテクニック。
ウェブデザイナー
深澤秀和さん(37歳)身長174cm、体重70kg。近頃は、新婚ホヤホヤの妻と夫婦水入らずで美味しい飲食店を訪ねるのが休日の楽しみ。その一方、2世の誕生も心待ちにしている未来のオトーチャン。
スタイル② トラッドシャツをさらっと。このラフさが逆に大人っぽい
線の細い高身長な体型と相性のいい、エクストラスリムフィットの「ミラノ」をセレクト。フロントを留めず、カラーTシャツの上からさらっと羽織っただけのイージーな着こなしが、気張らずお洒落を楽しむ都会の大人といった風情を漂わす。誰でも即マネのできるコーディネイトだ。
アパレルデザイナー
川口大輔さん(42歳)身長180cm、68kg。1歳の息子を持つ父であり、早々に仕事を切り上げては、自慢の料理の腕を振るって家族に毎晩夕食をこしらえる。週末はジム&子供との公園遊びで汗を流す。
スタイル③ 個性派パンツを引き立てるバイプレイヤーとして
至極ベーシックなシャツなので、こちらのリメイク風パッチワークパンツのように、存在感のある個性派ボトムスと合わせてもケンカして見える心配がない。と、コーディネイトの調整役やメインアイテムの引き立て役に起用できるなど、ユーティリティに使えるのも魅力。
グラフィックデザイナー
永野有紀さん(36歳)身長182cm、体重76kg。昨年、妻とともにデザイン事務所を設立。女性ファッション誌や人気ショップのシーズンカタログ、写真集などでアートディレクターとして活躍する。
スタイル④ コンサバだけにあらず。今どきのアイテムにも似合う
このうえなくオーセンティックでトラディショナルな1枚とはいえ、何もクラシックな装いだけでなく、さまざまな着こなしに似合う懐の深さも持ち合わせる。例えば、このツータックのグルカショーツよろしく、旬なアイテムとも素直にマッチ。
画家
高木耕一郎さん(43歳)身長178cm、体重75kg。ペインティングや刺繍を用いたアート作品を得意とし、有名ブランド&ショップへのデザイン提供も多数。スケボーしてからの銭湯が最高のリフレッシュタイム。
松村隆史=写真 梶 雄太=スタリング 宮田靖士=ヘアメイク