ワードローブにあってしかるべき夏の定番服を、我々と等身大の普通の人々が着回す。
同じアイテムでも、着る人間や合わせるモノ、コーディネイト次第で、こうも印象が変わるのだ。
今回、4人のOCな大人たちが着回すのは「ラコステ」のポロシャツ。
着回しアイテム:「ラコステ」のポロシャツ
輝かしい成績を残した伝説のテニス選手、ルネ・ラコステによって1933年に生み出されたポロシャツの元祖であり、今年で85周年を迎えた「L.12.12」。上品な微光沢を帯びる鹿の子生地のボディは、柔らかくて、しかも丈夫。また豊富なカラーが揃ううえ、ボディ、襟、袖、袖リブ部分の配色を指定でき、ロゴも選べるカスタムサービスもあり。
スタイル① キチンとボタンを留めていい具合の品の良さを
ポロシャツをインナー使いするなら、こうした彩りあるタイプを選ぶのも一興。挿し色になって、コーディネイトにメリハリが生まれる。またボタンを留めることで、スウェットパーカとのコンビなどカジュアルな着こなしにも、ほんのりキチンと感を添えられる。
ウェブデザイナー
深澤秀和さん(37歳)身長174㎝、体重70㎏。近頃は、新婚ホヤホヤの妻と夫婦水入らずで美味しい飲食店を訪ねるのが休日の楽しみ。その一方、2世の誕生も心待ちにしている未来のオトーチャン。
スタイル② 淡いトーン&タックインで清涼感のある装いに
上下ともに淡いトーンで揃えれば、夏らしい涼しげな佇まいに。ポロシャツの裾をタックインすると、より上級な装いの完成だ。全体がボヤけた印象にならぬよう、アウターやシューズは濃色を合わせるのが成功の秘訣。
アパレルデザイナー
川口大輔さん(42歳)身長180㎝、68㎏。1歳の息子を持つ父であり、早々に仕事を切り上げては、自慢の料理の腕を振るって家族に毎晩夕食をこしらえる。週末はジム&子供との公園遊びで汗を流す。
スタイル③ ニュートラルな白なら優しげな印象を邪魔しない
ベージュのカーディガン&オリーブカラーのチノ、グレーのスニーカーといった、柔和な雰囲気のアースカラーでのスタイリング。この場合のポロシャツは脇役に徹するよう、ニュートラルに合わせられる白をセレクト。老若男女に好感度の高いコーディネイトだ。
グラフィックデザイナー
永野有紀さん(36歳)身長182㎝、体重76㎏。昨年、妻とともにデザイン事務所を設立。女性ファッション誌や人気ショップのシーズンカタログ、写真集などでアートディレクターとして活躍する。
スタイル④ アメカジの土クサさをしっかり消したいあなたに
上品なイメージのポロを、骨太なオーバーオールと合わせるのも新鮮。クリーンなポロシャツがアメカジ特有の土クサさを和らげ、ラフに見えたり、子供っぽく映るのを抑えてくれる。デニムや軍パンなどのボトムスに幅広く応用できる合わせ方だ。
画家
高木耕一郎さん(43歳)身長178㎝、体重75㎏。ペインティングや刺繍を用いたアート作品を得意とし、有名ブランド&ショップへのデザイン提供も多数。スケボーしてからの銭湯が最高のリフレッシュタイム。
松村隆史=写真 梶 雄太=スタリング 宮田靖士=ヘアメイク