大人の誰もが通ってきた道、アメトラ。その代表的なアイテムにBDシャツが挙げられる。昔ながらのアイテムではあるけれど、昨今では、機能性がプラスされたものやカスタムオーダーができるものなど、アプローチも広がっている。
ハイテクか、個性か。あなたが“今の”BDシャツに求めるものは?
カブりはほぼ皆無!? 100億通りにカスタム可能!
アメトラの老舗によるクレイジーパターンのボタンダウンシャツ。ブランド創立200年を記念し「ファンシャツ」なるカスタマイズサービスを始めたのだ。
ファンシャツ? 1970年代、工場で生地の切れ端を縫い合わせた練習用シャツを見た社員が「楽しい(FUN)シャツだ!」と言ったのが由来だとか。オックスフォード生地は無地8色&ストライプ7色の中から5種類まで選択可能。襟、ヨーク、各身頃や袖口など最大10カ所のパーツをお好みで切り替える。胸ポケの有無、ブランドロゴやネームの刺繍もOK。その組み合わせは実に100億通り以上となり、自分だけのオリジナルが作れるってわけ。アメトラファンはもちろん、誰もがファンな気分を味わえるシャツなんだな。
トラッドの生き字引的ブランドのBDシャツが“ハイテク化”
トラッドが日本に上陸した’60年代より続く生き字引き的ブランドのニューヨーカーから、ハイテクな進化を遂げたBDシャツが登場した。クールマックス糸を用いたジャージー素材で接触冷感、伸縮性、吸水速乾性、防シワ性という快適フルコースを実現。それでいて、オックスフォード特有の凹凸感はキープ(ここ大事)。間違いなく、夏のトラッドにおいて活躍すること請け合いである。
我々オッサンに清潔感を与えてくれるトラッドスタイルの重要な存在。そして、ノータイが市民権を得るビズスタイルでVゾーンに欠かせぬ存在。それがBDシャツ。長きにわたり親しまれてきたアイテムが見せた楽しい仕掛け。あなたは個性的に変化する? ハイテクに進化する?
中村利和(BOIL)=写真 松本有記=スタイリング