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2018.04.14

ファッション

冬に活躍したバブアー、衣替えする前にやるべきワックスメンテ術

信頼のおける「使える服」に出会ったら、次はソイツと長く付き合うことを考えたい。そのためには、季節の変わりめでのメンテナンスが重要になってくる。これからクローゼットにしまう冬服は特にそう。そこで、メンテナンスの方法と必需品について業界のプロに聞いてきた。第3回は「オイルドジャケット」編。これで、次の冬も「使える服」と仲良くいられるはずだ。
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オイルドジャケットはどうメンテする?
〜「バブアーのワックス」でケアしよう!〜


「デニムと同じ。オイルを塗ると味が出て、年々愛着が増すんです」
「シンプルで男臭いアイテムを自分でケアして味を出すのが好き」と語る「シップス」バイヤーの岡部邦彦さん。5着も所有しているバブアーのオイルドジャケットは、毎シーズン欠かさず自分でオイルを入れるという。通常、オイルが抜けてくるとブランド公認のクリーニング店に出す人がほとんどだが、岡部さんはそれだと「楽しめない」のだそうだ。
「きれいにオイルを入れてもらってもいいんですが、それだとキレイになりすぎてしまう。そこはデニムに似てますよね。年に1回、衣替えの時季にベランダでオイルを入れます。表情が変わって生まれ変わるのが面白いですよ」。
バブアーのオイルドジャケット専用の「ソーンプルーフドレッシング」(200ml 2500円)。ブランド公式サイトでも販売している。
 

HOW TO メンテ

① まずはボディ全体を見て油分が抜け出しているところをチェックする。ポケット付近のダメージが気になるな……。

 
② となったら「ソーンプルーフドレッシング」を。その前に、これを缶ごと湯煎して液状にするのがポイント。これでムラになりにくく、格段に塗りやすくなる。スポンジに染み込ませるか、適量を手にとって、気になるところに塗りこんでいく。

バブアーの代表モデル「ビデイル」を着るようになって最初の5年は何もしなかったそうだが、オイルが抜け始めてから、四苦八苦しながらオイルを入れる習慣ができたという。
「最初は塗りすぎてベタベタになったり、風呂場でやって大変なことになったり(笑)。いろいろ経験して、オイルを入れるのは今の時季(4〜5月)に外でやるべし! という結論に達しました。オイルが入ると防水性がぐっと上がりますし、潤いが戻って味わいも増すので、さらに愛着が湧きますよ」。

もう15年は着ているという、バブアーの代表モデル「ビデイル」。ところどころにアタリが生まれて、一朝一夕では真似できない味わいがある。「ダークブラウンがいちばん好きなので、自己メンテしながら一生着たいですね」。

ちなみに、岡部さんが「ビデイル」を偏愛する理由は、「スーツにも羽織れてカジュアルにも着られるから。こんなジャケットはほかにない」。合わせるパンツにも制約はないという。
こうしてメンテナンスをすることで、次の秋冬はもっと自分好みに成長したオイルドジャケットを楽しめる。衣替えでの正しいメンテナンスは、「使える服」と長く付き合うためにとても大切なことなのだ。
教えてくれた人●岡部邦彦さん。「シップス」バイヤー。ショップスタッフ、営業管理を経てバイヤーに着任。アメリカ、ヨーロッパ等を中心にバイイングを行うため多忙な日々を送る。バブアーやオールデン、フィルソンといった武骨なワードローブが好み。 
長谷川茂雄=取材・文


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