2018.04.05
FASHION

クローゼットにしまう前に知っておきたい! レザーアウターに効く国産オイルと使い方

信頼のおける「使える服」に出会ったら、次はソイツと長く付き合うことを考えたい。そのためには、季節の変わりめでのメンテナンスが重要になってくる。これからクローゼットにしまう冬服は特にそう。そこで、メンテナンスの方法と必需品について業界のプロに聞いてきた。第1回は「レザー編」。これで、次の冬も「使える服」と仲良くいられるはずだ。


レザージャケットはどうメンテする?
〜何につけても「マスタングP・ウォーター」が必要だ〜

河内さん愛用の「マスタングP・ウォーター」。私物のためすでに使用感あり。35ml 2000円/キャプトスタイル 096-326-5301

レザーが好きで、10代の頃からいろんなタイプのレザージャケットに袖を通してきた河内直哉さん(33歳)。そのため、メンテナンス方法も試行錯誤を繰り返してきたが、行き着いたのは驚くほど簡単な方法だった。

「結論からいえば『マスタングP・ウォーター』があれば万全。純度の高い馬の脂なんですけど、水みたいにさらっとしているので染み込むスピードがとても早いんですよ。メンテナンスの時間もかなり短縮できますね」。

この「マスタングP・ウォーター」とは熊本産の最高級の馬脂だけを使用したレザー専用オイル。1本あれば通常のレザージャケット5着程度はメンテナンスできるという。

しかも、「これは手で直接伸ばせる」ということで河内さんは布も使わない。「かつてはペースト状のオイルもいろいろ試しましたが、布で塗ったら拭きあげて、さらに気になるところにオイルをつけて、と時間も手間もかかってました。でも、『マスタングP・ウォーター』は浸透力もスピードも全然違って手軽で効果も高い。もう手放せませんね!」。

聞けばこれ、馬の油のなかでも最上級の第一層のものだけを使っているため、これほどにもさらっとした質感を得ているという。取れるのは全体の10%程度とのことで、稀少性がよくわかる。では早速、使い方を教えてもらおう。

HOW TO メンテ

① レザーのダメージが気になる部分に、ボトルから直接オイルを垂らす。

イメージは、虫刺されの薬をつける要領。傷やアタリが気になる部分に少しだけつける。少ないかな?と思うくらいで十分。

② つけたら、染み込んでいくことがわかるまで待つ。

時間とともにオイルによる点が小さくなっていくので、そのときを待つべし。

③ 残っているオイルを手でまんべんなく伸ばす。すると、あっという間に染み込んでレザーに潤いが戻る。指の平でクルクルすると、ダメージ部分にも艶が戻るのがわかるはず。

ダメージ部分は優しく指の腹で撫でてあげる。

④ 特にダメージや保湿が必要な部分には、指先に直接「マスタングP・ウォーター」を出して、それを気になる部分に再びクルクル。したら完了。

取り出す量は気になる部分の面積によるが、基本は「少ないかな?」くらいでOK。


オイルを塗り込むのは、基本的にはシーズンが終わったタイミング。クローゼットにしまう前に丹念に塗り込むのがベター。といっても所要時間は、1着につき15分程度だ。

「たまにオンシーズンでも、油分が抜けてキュキュッとレザーが鳴き始めたら塗ってます。本当に浸透力が凄いので、少量をささっと伸ばす感じですね。塗りすぎた場合は次の日に浮いてくるので、軽く布で拭き取ります。そうやってケアすればレザーはかなり長持ちします。次のシーズンをベストコンディションで迎えるために、ぜひ使ってみてください!」。


教えてくれた人●河内直哉さん。ポータークラシック店長 プレス。ブランド立ち上げの初期から携わり、ヴィンテージやアンティーク全般に精通。味わいのあるモノと長く付き合うのが流儀。


長谷川茂雄=取材・文

# メンテナンス# レザー
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