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2018.04.08

あそぶ

久々の香港にニセコの冬スキー。熊谷隆志が届ける最新旅日記


スタイリストとしてだけでなくさまざまな分野で活躍し、オーシャンズ世代の先頭を突っ走る熊谷隆志さん。旅好きでも知られる彼が今回赴いたのは、様変わりした街に刺激を受けた香港とスキーを満喫したニセコ。そのプチトリップ・リポートをどうぞ。
「熊谷隆志のお洒落で悪いか!」を最初から読む

再訪してさらに実感! 「香港はやっぱり楽しい!」

僕にとってかつての香港のイメージは、「強力わかもと」のネオンがきらめく映画『ブレードランナー』の世界。でも久しぶりに訪れた香港はノスタルジックとモダンがセンスよく同居する、洗練された都市だった。

古い香港と新しい香港

満島ひかりさんのMVにも登場していた、超過密集合住宅として有名なクオーリーベイのアパートで撮影した一枚。
香港に着いて空港から市内に向かう途中、タクシーのタイヤがパンクしてしばらく高速の上で立往生するハメに。ふと空を見上げたら、無数の高層ビルがそびえ立つ近未来的光景が。そこで思わず撮影したのが下の写真。

片や、街中に行けば、相変わらず古いノスタルジックなビルもひしめいていて、そのカオス具合がたまらない。

すっかり「古いビル萌え」で、よだれが出そうなくらい味のある建物を見つけては撮影していた。

ストリートでお宝ハンティング


「古い香港と新しい香港、両方を見よう」と、とにかく歩き回った今回の旅。以前訪れたのは12年前。当時は裏原宿あたりのカルチャーに影響されたショップが多かったが、今は様変わりし独自のカルチャーが盛んな印象。興味を引いたのは、若いクリエイターたちの情報発信基地となっている元警察宿舎だった建物を改装したPMQ。一方そのすぐ脇にはアンティーク街があって、謎の骨董が並んでいたりもする。
恐ろしく高いアンティークから謎のフィギュアまで。香港のストリートは懐が深く、宝探しの気分。

やっぱり香港はおいしい!

丸々とした鶏肉は、絶品の海南鶏飯に早変わり!
ダイエット中のためカロリー計算をしながら、食も堪能。以前はお酒といったら紹興酒だったが、今はどこに行ってもおいしいワインが揃っていて、それも新しい香港を感じさせた。中国料理だって、化学調味料を使わない上品な味わいが主流。無農薬の野菜やフルーツも、すぐに手に入るようだ。今回のお気に入りは、中環にある「公利」という店の亀ゼリー。見た目は真っ黒で不気味だけど、味は抜群だ。
こちらが「公利」の亀ゼリー。ほんのり甘くて苦味も効いてクセになる味。

おしゃれな新世代に注目

彼らが作っているメイドイン香港のブルゾン。
今回のプチトリップを案内してくれたのは、香港で「Growth Ring & Supply」というショップを経営するケンジくん。このショップに出入りする子たちも、僕のファンだといって駆けつけてくれた子たちもみんなおしゃれ。
昔のGDCのTシャツ。ずっと大事に持っていてくれて感激。
なかには、昔のGDCのTシャツを持ってきてサインをせがむ子まで(笑)。さらに驚いたのは、街を走るテスラや高級車、それに古いディフェンダー。マニアにはたまらない。
香港の風景の一部のようなディフェンダー。郊外には専門店もあるらしい。
 

スキーを堪能しにニセコへ!


毎シーズン、ザ・ノース・フェイスでウェアを買うという熊谷さん。今季も御多分に漏れずだが、気付けば全身黄色。寒くない、動きやすい、大好きな黄色、で、もうテンション上がりまくり。ニセコは「綾ニセコ」とか「坐忘林」などいい宿が充実。外国人が多いの異国情緒感が味わえるのもまた楽しいのだ。
全身黄色に包まれた僕(笑)。POCのヘルメットは軽くていいね。
今まではベクターグライドでしたが、今年はスノーサーフィンみたいな感触を目指して太めの板を購入。アルマダのJJモデル。
ニセコにある、天井がつららだらけのアイスバー。なかなか神秘的な空間です。
アイスバーにて、なぜかエアDJに興じる僕。ニセコはこうした遊び場も充実している。
まだ見ぬ場所へ、ってのも旅の目的ではあるけれど、以前行った場所へ数年ぶりに足を運び、その変化を楽しむのもまた一興。そのワクワクもまた楽しそうだ。
 

熊谷隆志(くまがいたかし)
1970年生まれ。渡仏後、’94年スタイリストとして活動開始。’98年以降はフォトグラファーとしても活躍。自身のブランド、ネサーンスを手掛け、東京・駒沢ではパーソナルショップ、ウィンダンシーを運営する。また数多くのブランドやセレクトショップのディレクションにも携わり、ファッションからクラフト、ワークショップなどのモノ・コトを通して、本質的な“ウェルビーイング”を提案する。趣味はサーフィン。グリーンライフにも造詣が深い。
 
熊谷隆志=写真


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