スマホとSNSと、イイ写真 Vol.7
誰もがスマホで写真を撮れて、SNSにアップできる時代。満喫しているオッサン世代も少なくないハズ。デジタルフォトライフをさらに充実させるためのテクニック&マナーをご紹介。ちょっと耳の痛い話もあるかもしれないけど、知っておいて損はありませんよ!
「スマホとSNSと、イイ写真」を最初から読む写真を撮ったらネットを介して、いろんな人と共有する……というのが当たり前の時代。スマホでサクッとイイ写真が撮れちゃうんですから、便利な時代になったもんです。となるとより多くの人に見てもらい、賞賛を得るために求められるのが、SNSでフォロワーを増やすテクニック。
なかでも写真SNSとしてもっともメジャーなInstagramは、利用している方も多いのではないでしょうか? そこで今回は「おっさんがInstagramでフォロワーを増やすコツ」をお届け。せっかくInstagramをやっているんだから、たくさんの人に見て欲しいし、たくさんのいいね! がもらいたい。そのためにはまず地道にフォロワーを増やすところから始めねばなりません。
というわけでお話を伺ったのが、フォロワー数1万6000人以上を誇る宇都宮在住のインスタグラマー・理恵さん(
@rie_0211)。もとは、以前勤めていた企業の公式アカウントを盛り上げるべく、業務として研究し会得したという「フォロワーを増やすコツ」。それが嵩じて、現在はフリーのインフルエンサーやアンバサダーとして、企業や自治体、各種ブランドとタイアップを行うまでにいたっているのですからガチで使えるノウハウをお持ちと言えましょう。
「まず、何より大事なのが『人に見てもらうこと』を常に意識した投稿をおこなうことです。そのためには『自分のギャラリーに統一感を出す』。なぜなら、スマホから誰かのマイページにアクセスした際、最初に表示される最新の投稿9枚が、見る側の行動を左右するからです。過去に溯ってあなたの写真を見たいと思わせられるか……すべてはこの9枚にかかってきます。なので常に投稿写真の世界観を統一して、見る人が違和感を覚えず、あなたに興味をもってもらえるようにするのが第一歩なんです」。
なるほど(自分のアカウントは世界観バラバラ……)。
なお、その世界観を統一する方法には、「フィルターを使う場合は同じフィルターを使うようにする」「写真のアスペクト比(縦横比)を統一する」といった基本テクがあるようですが、もっと大事な視点があるようです。
「前述した『人に見てもらうこと』を意識するというのは、逆に言えば、独りよがりな投稿を避けるということです。そんな投稿は芸能人や著名人でなければ受け入れられませんからね」。
その独りよがりな投稿とは、「同じような写真を続けて投稿する」「無駄に自撮りする」「立て続けに投稿する」など。
「似たような投稿はあきられてしまいます。また、おじさんの自撮り投稿は、もはや迷惑行為。そして、連続投稿はフォロワーさんのタイムラインをあなたの写真で埋め尽くしてしまうので邪魔。せいぜい1日3投稿が限度でしょう」。
世界観は整えつつバリエーションを出すのはなかなか難易度が高いものの、「いろんな写真を撮りたい」と被写体を探すモチベーションになる……やも!?
そのほか理恵さんによる「フォロワーを増やすコツ」によると「投稿時間をあわせること」も有効だとか。とりわけ朝夕の通勤時間帯やランチタイムは、暇潰しでスマホをチェックしている人が多いので目に止まりやすい。さらに「いいね! がたくさん付いた投稿を分析してテーマを絞っていく」のも大事だとか。理恵さんの場合、旅写真が好評だったので、自然とそれがメインになっていったのだそう。
写真はひとりで楽しむ、あるいは仲間内で共有する……というのは、ちょっと古い考え方かもしれません。今や世界中の人と共有したり、コミュニケーションのための“ツール”になっています。食わず嫌いはもったいないですよ。せっかくだからそんな波に乗って、写真の楽しみをさらに広げてみてはいかがですか?
取材・文=熊山 准