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2018.03.20

時計

エルメスは大きく? パネライは小さく? 大人を悩ます名作の新顔ウォッチ

エルメス、パネライの両者から新作ウォッチが届けられた。どちらも人気作のひとつに数えられるモデルだが、どこかいつもとは違う感覚を覚える。
そのヒミツは、どうやらサイズにあった。
 

「エルメス」の腕時計

縦38×横38㎜、SSケース、自動巻き。各77万5000円[予価]/エルメスジャポン 03-3569-3300
エルメスから、力のこもった新作ウォッチが届いた。建築家兼デザイナーのマルク・ベルティエにより2010年に発表された「カレアッシュ」が生まれ変わったのだ。
縦38×横38㎜、SSケース、自動巻き。各77万5000円[予価]/エルメスジャポン 03-3569-3300
予備知識がなくとも一瞬で射抜かれる美しさ──前作よりサイズアップし、インデックスの数字にはゼロが加わった。これにより文字盤はさらに視認性を高め、新たな調和がもたらされている。ケースもベルト穴もスクエア形状。言わずもがなエルメスのカレ(スカーフ)のDNAが息づく本作は、エルメス銀座店で先行販売予定。あなたの“視覚”も奪われるはず。
 

「パネライ」の腕時計

ベースとなったモデル。SSケース、45㎜径、自動巻き。118万円/オフィチーネ パネライ 0120-18-7110
こちらが新作。SSケース、38㎜径、自動巻き。67万円/オフィチーネ パネライ 0120-18-7110
“小さくなると大きくなる”。これ、ナゾナゾではない。ケース径45mm(写真上)が主流だったパネライの薄型モデル「ルミノール ドゥエ」。先の時計展示会「SIHH 2018」において、なんと7mmのサイズダウンという38mm径のブランド最小モデル、「ルミノール ドゥエ スリーデイズ オートマチック」をリリースしたのだ。
11.2mmの薄さは奥さまとの共用にも推奨したいほどエレガント。象徴でもあるリュウズプロテクターとのバランスも良好で、会場で大きな話題に。さらには、その存在感まで大きくなったのである。
 
名門の人気作が思い切ったサイズチェンジを敢行。これだけでもなんだか新鮮に思えるし、周りとのさりげない違いも演出できる。手に入れておいて損はないはずだ。
 
中村利和(BOIL)=写真 松田有記=スタイリング


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