アラフォー世代なら、’80年代後半の小〜中学生のときに必ずや夢中になったはずのケミカルウォッシュ。ブームが終息して以降、長く流行遅れの代名詞的なアイテムとして“笑い”の対象になってきた。
でも当時をリアルに知らないミレニアルズは、最近ケミカルに夢中の様子。そのことは頭ではわかっていても、何となく当時の記憶が蘇ってしまいためらってしまう気持ちは理解できる。しかし、モードとそれを支える技術は常に進化しているのだ。
というわけで、オッサンでも挑戦したくなるケミカル&ブリーチ系デニムを集めてみた。
メゾン マルジェラ
昨今は若者向けのスキニーやキャロットシルエットだけでなく、このサイドシームのアタリが美しいメゾン マルジェラみたいに、大人にも似合うケミカルが増えてきている。食わず嫌いほどもったいないことはない。“大人ケミカル”が増殖中の今は、常識を更新するのに最高のタイミングなのである。
アクネ ストゥディオズ ブロ コンスト
こんなザ ’80s的な色とシルエットが今の王道。若い子たちを見習って堂々とはこう。
A.P.C.
縦落ちやヒゲへのこだわりはしばしお休み。こんな濃淡のないデニムもいいね。
アミ アレクサンドル マテュッシ
なんとなく中坊時代を思い出しちゃう色=アイスウォッシュ。フレンチっぽく着こなせばシャレて見える。
イエスタデイズ トゥモロウ
注目の東京発信ブランド「イエスタデイズ トゥモロウ」は、’90sテイストが得意。こんなケミカルもお手のものだ。
ディガウェル4
今っぽいシルエットを作らせたら天下一品のブランド、ディガウェル。この鬼サイドシームを見よ!
ディーゼル
スウェット並みのはき心地のジョグジーンズも、今やダメージ加工もケミカルウォッシュも可能になった。
ケミカルとブリーチはオッサンの2大食わず嫌いデニム。でも、珍味を味わわない人生なんてもったいないじゃないか。
熊谷隆志=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング NORI=ヘアメイク