気になるわ、ホントに。これまでジイサンのモノだと思っていた和なカルチャーが、じわじわ気になるわ。これって年を取ったから?
いや、それだけじゃないね。だって、“日本の古典”を我々好みなモダンなプロダクトに変換させた銘品が世界中で生まれているんだから。
それを楽しまないなんてマジで損損。だから集めてきましたよ、イケてる和モノのベストイレブンを。
「エンポリオ アルマーニ」のジャケット
今季のキーカラーである「ジャパンレッド」を、ジャカード織りの花々で表現したボマージャケット。美しくも繊細な、まさにニッポンを体現したようなアイテムだ。その背景には、アルマーニが体験した約35年前の我が国でのおもてなしがあるという。そんな話を聞くだけでも、なんだかうれしくなってくる。
「メゾン マルジェラ」の“タビ”サンダル、靴、スニーカー、ソックス
「タビ」というシリーズ名が物語るように、日本の伝統的履物のフォルムをソースとする。今シーズンからはバリエーションが拡大し、サンダルなども登場。
「パイカジ」の扇子
メイド・イン・沖縄のアロハシャツブランドが扇子をリリース。シルク混コットンのアロハ生地を貼った1本は、絶妙なオリエンタル具合が格好いい。
「ワイ&サンズ」のコート
江戸時代の火消したちが纏っていた半被をベースにデザイン。刺し子の生地を新潟・片貝で染色し、裏地には“裏勝り”の文化を継承し江戸特有の伝統柄を施した。
「カラー ビーコン」のパーカ
カレッジテイストなスウェットパーカかと思いきや、切り替えられた胸元には英字とカタカナでブランド名が。このミクスチャー感こそまさに、我々が歩んできた道だと膝を打ちたくなる。
「ループウィラー × ビームス」のジャケット、スウェット
日本語グラフィックがブームになるずっと前から、袖口にカタカナのブランド名タグを付けていたループウィラー。それを胸に付けたジャケットとドーンと刺繍したスウェット。日本が世界に誇る名コラボ。
「イッセイ ミヤケ メン」のパンツ
ネイビー基調の刺し子の生地全体に、お家芸のプリーツを施して独自の表情に。こういう緻密な技術もまた、クールジャパンなのだ。
「ナイン テーラー」のハット、キャップ
ジャパンメイドにこだわる帽子ブランドが放つ、手漉きの和紙を使ったプロダクト。クラフト感溢れる繊細なビジュアルとは裏腹に、耐久性が高い。
「ビズビム」のコート
いわゆる「野良着」をベースにした個性的な羽織りモノ。両腕を中に入れて組んでも余裕のあるたっぷりとした袖、アースカラーのカラーパレット。とにかく新鮮、でも懐かしい。
「歌川国芳」の食器
自由な作風で異彩を放った江戸時代の浮世絵師、歌川国芳。こちらは代表作『相馬の古内裏』の骸骨を描いた食器。ジャパニーズパンクの神髄、ここにあり!
「サスクワッチ ファブリックス」の帽子
軽くて丈夫なX-PACを使ったサイゴンハット。内側の被りの部分はメッシュになっていて、スベリはパイル地と、かぶり心地への配慮にもおもてなしの文化がうかがえる。