奇抜な服ならいくらでもある。シンプルな服も同様。ただ、身に着けたときに「おっ!」と新たな驚きを覚えさせてくれるものはなかなかない。
……いや、ありますよココに! さぁ、服でもっとワクワクしようじゃありませんか。
「ジル・サンダー」のコルセットベスト
軍モノのハーネスベストがモチーフとなっているこちらは、ここのところ増えているアウターの中からサコッシュをチラ見せする小ワザよろしく、ミドルレイヤーに挿したり、シャツやTシャツに重ねると、一風変わったレイヤードが完成。
クリエイティブ・ディレクターにメイヤー夫妻を迎えた新生ジル・サンダーも我々を大いに楽しませてくれそう、そんな期待が高まる一着だ。
「タカヒロミヤシタザソロイスト.」のシャツ
デザイナー宮下貴裕が創る服には、既成概念を破壊するような驚きやドキドキがある。フリンジやビーズで飾ったウエスタンシャツも、ボディはカットソー地という、ロンTとのハイブリッド。型にハマらず、“好き”を凝縮させた、そんな逸品だ。
「フレー フレー」のジャケット&シャツのセット
その名もユニークだが、大阪発の注目株は洋服を通じ、驚きを感じさせる。セット販売されているアシンメトリー仕立てのジャケット(2)&シャツ(3)は、一緒に着る(1)と、互いの不均衡を補完するかのようなレイヤリングに。なんと楽しいデザイン!
「08サーカス」のパンツ
ハリのあるコットン地の2タックパンツ。ショーツと重ねたようなフェイクレイヤードで、シンプルな装いもたちまちモードに。イージーウエスト仕様で強めのテーパードなのも今の気分。
「アップルトゥリーズ」のシャツ
スウェーデンのデザイナーデュオによるシャツブランドは、すべてユニセックスで展開。“シャツワンピ”的な長めの丈は男性が着れば今っぽいビッグシルエットに。最高級綿がもたらす豊かなドレープも◎。
「ケイスリー・ヘイフォード」のニット
半袖のコットンニットにアンサンブルのカーディガンをタスキ掛け……と思いきや、右肩&左脇から共地の長袖のパーツが伸びるフェイク仕様。着こなし名人への近道⁉︎
「ルシアン ペラフィネ」のショーツ
下着? それとも水着? その正体は男の“見せパン”。ボトムスの腰からチラリとハミパンさせたり、普通の短パンとしてはいたり、ランウェイでひときわ視線をさらった話題の代物。
「ザ・リラクス」のバッグ
“カーゴラップ”のモデル名通り、腰に巻いて使うワークテイストの一品。とはいえ、コットンにシルクパイピングの上品なデザインは、ほかではまずお目にかかれなそう。H39×W35cm
「カムズアンドゴーズ」の置き物
最後に、洋服ではないけどオマケをひとつ。帽子ブランドによるコチラはただの福助人形ではなく、脱いだ帽子をかぶせることもできるサイズ感の逸品。そのユーモアに着帽、いや脱帽。H16.5×W17×D16cm