スマホとSNSと、イイ写真 Vol.4
だれもがスマホで写真を撮れて、SNSにアップできる時代。満喫しているオッサン世代も少なくないハズ。デジタルフォトライフをさらに充実させるためのテクニック&マナーをご紹介。ちょっと耳の痛い話かもしれないけど、知っておいて損はありませんよ!
「スマホとSNSと、イイ写真」を最初から読む写真撮影でいちばん大切なのは構図や表情……と断言してしまうのは、趣味でカメラを楽しんできた世代特有の考え方かもしれません。もちろん大事だけど、昨今のSNS写真のリテラシー&テクニックでは、写真加工(レタッチ)が極めて重要、らしいです。
「そもそも、おじさんのSNS写真って『加工しなさすぎだろ!』ってくらい、スマホで撮ったそのまんまの汚い写真が多いんですよ」。
と厳しいコメントをいただいたのは、個人ホームページ時代から活動を続け、SNS黎明期よりネットをウォッチし続けているブロガーのIzuminさん(Instagramのフォロワーは5000人超!)。
「これは第1回でもお伝えしたことですが、他人の顔写真、特に女性の写真をアップするときは絶対に加工しましょう。じゃないと不快感を与えてしまうかもしれませんよ」。
で、ではいったいどうすれば?
「手っ取り早いのはInstagramのフィルターを使うことですね。どのフィルターを使うかもセンスが問われますが、とりあえず肌のシミやシワを飛ばす『Lagos』『Reyes』(2018年1月現在)などを使うと良いでしょう。さらに加工済みの写真を本人に見せて『これでいい?』と確認できれば完璧です」。
なるほど。では、人物以外の被写体にも使える加工テクニックってあるんでしょうか?
「わかりやすいようInstagramの『編集』機能にある項目で説明すると、まず『明るさ』(露出)を上げるのはマストですね。あと、『彩度』アップも忘れずに」。
事実、スマホカメラで撮った写真はやや暗め。明るく、鮮やかにするだけでずいぶんと印象が変わります。
「ここから先はお好み次第。『コントラスト』は上げると印象が引き締まりますし、下げれば柔らかい雰囲気になります」。
「また、コントラストをイジるかわりに『フェード』『ストラクチャ』を操作すると、最近流行りの淡いorざらざらしたフィルム感が出せるでしょう」
確かに「フェード」を使った瞬間、女子のインスタ写真っぽくなりました! ほかには?
「『暖かさ』のスライダーを左に寄せると蛍光灯のような青系の冷たい印象に、右に寄せると白熱灯のようなオレンジ系の暖かい印象に変わります」
Instagramの「編集」には、ほかにもさまざまな項目があるのだとか。ひとまずフィルターに頼りつつ、よりレベルアップしたければ「編集」機能であれこれ試行錯誤をすべし、です。「面倒臭い」と思わずに、少しでも被写体を美しくするつもりで臨んでみては?
取材・文/熊山 准