37.5歳からはじめる家飲みワイン Vol.2
大人の男たるもの、ワインを気取らずに楽しみたい。さらっと友人・知人宅へのお持たせにするのも粋だし、ホームパーティでみんなでワイワイ楽しむのもいい。……けれど、よくよく考えてみたら楽しめるだけの知識がない!? そこでオッサンが知っておきたい“家飲みワイン”のツボを紹介しよう。
子供の誕生日や行事に合わせて、「ちょっと集まらない?」と友達家族とともにホームパーティ。そんな素敵な休日にワインを添えたらもっと楽しめる! けれど、ワインのイメージの薄い和食が並ぶことも少なくない……。そこで和食のパーティフードに合うワインの選び方について、ワインショップ・エノテカ 広尾本店のソムリエ・白須悠佑さんに聞いてみた。
「好みにもよりますが、基本は、濃い味付けの料理には、コクのある濃厚なワイン。あっさりした薄い味付けの料理には、すっきりしたタイプのワイン。同じタイプの味わいを合わせることで、どちらかが負けることがなく、互いに引き立て合って、さらにおいしく感じることができます」
ふむふむ、肉には赤、魚介には白というけれど、やはりベースの考え方は変わらない。でも和食のコク……と言われても、それこそイメージできない。具体的には何が良い? 白須セレクトを教えてもらった!
●パーティが華やかになる「寿司」には……
【白須セレクト】リースリングの白ワインor熟成したメルロの赤ワイン「日本のワイナリーで作られた白ワインなら、間違いありません。リースリングというぶどうの品種を使ったワインは、コクがありながらほどよく酸味も残っていて、寿司全般にマッチします。寿司はしっかりとしたしょうゆの味を楽しむ料理でもあるため、熟成したメルロを使った赤ワインと合わせてもおいしいですよ」
●寒いシーズンに大活躍の「寄せ鍋」には……
【白須セレクト】甲州の白ワインorロゼワイン「あっさりした鍋に合わせるなら、甲州ワインの白。樽で熟成されたワインは酸味が抑えめで、コクが強いものが多いので、味付けが薄めの日本食との相性はバツグンです。辛みのある鍋の場合は、爽やかなロゼワインですっきり楽しむのもありですし、キリッとしたスパークリングワインも辛味と調和しやすいです」
●みんなで作って楽しむ「たこ焼き」には……【白須セレクト】すっきり系白ワインorスペイン産の赤ワイン「タコが主役のたこ焼きは、プレーンで食べるならすっきりとした白ワインを合わせると、食材のよさを引き立ててくれます。ソースやマヨネーズをつける場合は、コクのあるカリフォルニアまたはチリ産のフルボディの白ワインもいいでしょう。赤ワインを合わせたい場合は、スペインのものを選びましょう。スペインは魚介を使った料理が多い国なので、その土地で作られたワインも魚介に合いやすいという特徴があります。南米や南イタリアなど、温暖な地域のフルボディの赤ワインも合わせやすいです」
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