夏から秋への変わり目。Tシャツの上からジャケットやカーディガンを“+1”する効能はわかる。でも本音は、なんならTシャツ気分でまだまだ過ごしたい……。ならばむしろ、Tシャツ感覚で着られて秋にも頼りになるヤツを。そんな1枚の選び方、着こなし方を押さえておこう。
【1】Tシャツの袖をロングに変えてみる
半袖から長袖へ、Tシャツそのものを変更する。なぜって、旬度の高いロンTが大豊作だから。気候にもマッチして、何より着こなしが新鮮に。
袖はリブなしを選んでエレガントかつリラックスにロンTのカジュアルな印象にちょっと抵抗があるなら、袖口にリブがないものをチョイス。かつ定番色の無地を選んでニット感覚で着るのがセオリーだ。着心地とシルエットメイクで、リラックス感も手に入れている。
<こちらもおすすめ>CIRCOLO 1901チルコロ 1901脱ぎたくない。そんな気にさせる肌触りだ。さすがは素材にこだわるイタリアのカットソーブランドのもの。コットン×ポリウレタンでストレッチ性も高い。
PLSTプラステクリアな表面は編み目の細かな天竺によるもので、ハイゲージニットさながら。汎用性の高いブラックは、モノトーンスタイルの主役として使える。
袖にプリント入りを選んで装いにアクセントを!延びた袖をどう楽しむか? で、そこがアクセ代わりになる「袖プリント入り」を。シンプルでもしっかり個性を滲ませよう。
<こちらもおすすめ>BEDWIN & THE HEARTBREAKERSベドウィン & ザ ハートブレイカーズ
肘から下だけにファイヤーパターンのようなグラフィックを配した使いやすい袖プリント。ネイビーボディも相まって、ビギナー向けな1着となっている。
TAKAHIROMIYASHITA THE SOLOIST.タカヒロミヤシタザソロイスト.お馴染みのチェッカー柄を袖に配すもコテコテに見えないのは、それが手描き風だから。胸には名作映画をオマージュしたかのようなグラフィック。
【2】プリントTシャツ感覚で選ぶ「スウェットシャツ」
好きなものなら四六時中、身に着けていたい。Tシャツ選びで実践している感性は、スウェットシャツにも応用可能。プリントTシャツさながらに、アティテュードを表明しよう。
「海男」的な感覚をそのままにオーストラリア発のサーフブランドのロゴものは、コーデュロイショーツに合わせて“海感”を加速させる着こなしに。単色のアイテムのみでクリーンにまとめた。
TONY TAIZSANトニー タイズサン
ネイティブアメリカンの世界観を表現。その柄のせいか、ボディのブルーは、さながらターコイズカラーに映る!?
SATURDAYS NYCサタデーズ ニューヨークシティ
ロゴの背景に配された写真がグッドセンス。サーフ系にして、アートな感性豊かなブランドらしい。
【3】カラフルTシャツ感覚で選ぶ「パーカ」
いわゆるノームコア的な流れとは別に、“脱・シンプル”な気分も漂う昨今。着るだけでアクセントになるカラフルパーカで、オッサンも若々しくいきましょうか。
ダークトーンと合わせて、挿し色を堪能難しそうなパープルも、さらっとパーカ1枚でなら取り入れやすい。グレーパンツ&ネイビースニーカーというダークトーンの装いに一点投入すれば、ひと味違ったスポーツミックスに。
ETHOSエトス紅葉のようなくすんだ赤で秋気分を前面に。ドロップしたショルダーとワイドな身幅のため、トレンド感の強い仕上がり。
JACKSON MATISSEジャクソンマティス蛍光色がまぶしいビッグシルエットの1枚。スケートボードを携えたクマのワンポイントがブランドの背景を物語る。
【4】総柄Tシャツ感覚で選ぶ「ニット」
今夏多かったタイダイなどの総柄系Tシャツ。その延長で、オリエンタルな顔の柄ニットをピック。ニット特有の“落ち着いた大人”感を味方につけて、パッと目を引く明るい初秋スタイルを楽しもう。
コンサバなデニムと靴でコントラストを大胆な柄使いでありながら、上質なカシミヤニットらしい発色で柔和な表情に。リジッドデニム&ローファーのコンサバ感でかっちりと着こなせば、大人に相応しい落ち着いた装いになる。
JOHN SMEDLEYジョン スメドレー上質なメリノウールと端正なシルエットに、タイダイ調の柄プリントが妙にマッチ。名門の意外な新作。
BEDWIN & THE HEARTBREAKERSベドウィン & ザ ハートブレイカーズ冬のオリエンタル柄といえば、代表的なのがノルディック柄。こちらはラグラン袖で、リラックス感高め。
季節の変わり目に重宝するアイテムたち。例年どおりベーシックな色柄に終始するのではなく、Tシャツを選ぶように、気軽に楽しく。新たなシーズンの着こなしを楽しもう。