街ですれ違う、洒落てるメガネ姿のご同輩。ひとクセあるんだけど悪目立ちせず、何よりちゃんと顔にマッチしてる。もしかしたら“遊んでる”アイウェアが似合う年齢になってきたのかも。ではここで、今夏注目の5つのタイプごとに、その“遊び方”を見ていこう。
遊べるアイウェア01:薄色レンズのサングラス 今年はぜひ薄色レンズのサングラスを試してみてほしい。何せ街なかでの使い勝手がいい。外から暗いところへも、視界の明暗の違和感が少ないからね。つまり掛けっぱなしで過ごせるってこと。“色々”掛け比べても面白そう。
TRIP トリップ サングラス3万4000円/G.B.ガファス 03-6427-6989、シャツ2万8800円/レインメーカー 075-708-2280 武骨なサーモントタイプも、クリア素材×薄色レンズなら涼しげな印象に見えるんじゃないかな。クラシックなデザインのサングラスを、クラシックな夏アイテム=アロハシャツで。
AYAME × OBJ アヤメ×オブジェ サングラス4万円/オブジェ・イースト 03-3538-3456、ニット1万4000円/キルキール(フリークス ストア渋谷 03-6415-7728) 赤い薄色レンズにマットブラックのフレームという、コントラストの利いた色合わせ。モノとしても格好いいけど、サマーニットの着こなしにいい感じのアクセントを加えてくれるんだ。
FISH & CHIPS フィッシュ&チップス サングラス2万6000円/G.B.ガファス 03-6427-6989、シャツ3万5000円/サイ(マスターピースショールーム 03-5414-3385) スマートなフレームに凝った彫金。古き佳き時代を彷彿させる上品なメタルフレームに、薄いブラウンのレンズの組み合わせ。いつものコーディネイトに少し不敵な雰囲気が加わる。こういう遊び方もあるんだよな。
遊べるアイウェア02:力強いブリッジ レンズを支える枠「リム」をつなぐ「ブリッジ」。このブリッジに遊びがあるものを紹介したい。レトロなデザインが特徴のバーブリッジ、そして2本のブリッジを備えたダブルブリッジ。力強く男臭い印象を与えるこの2タイプをモノにしてほしい。
TOM FORD トム フォード メガネ4万6000円/トム フォード アイウエア 03-6804-3652、カットソー8000円/ジェームス パース(ジェームス パース 青山店 03-6418-0928) モード界を牽引するトム フォードの新作。メタルフレームのウェリントンは昨今注目のスタイルだが、このブランドの手にかかればひと味違うものに。メタルのハーフリムを力強く支える1本のトップバーが、独特の色気を醸し出す。
999.9 FEELSUN フォーナインズ・フィールサン サングラス3万7000円/フォーナインズ 03-5727-4900、シャツ3万1000円/ティーエスエス(ティーエスエス 代官山ストア 03-5939-8090)、Tシャツ5800円/オードン(ザ・メロウハウス 0467-39-6167) ツーブリッジ、そして耳にかかるモダン部分が大きく湾曲したフレームを巧みなチタン使いで。レトロな見た目だけど軽くて掛け心地抜群。こういう1本があるからアイウェア遊びは面白い。
YUICHI TOYAMA. ユウイチ トヤマ. サングラス3万7000円/アトリエサンク 03-6407-0990、ニットTシャツ2万6000円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー 03-3473-7007) 2017 SSにコレクションをスタートしたユウイチ トヤマ.。その独創的なフレームは既に海外でも話題に。ラウンドレンズのダブルブリッジで、トップバーに挿した赤色が利いている。モノトーンの着こなしに合わせたくなるなぁ。
遊べるアイウェア03:ファニーなフレーム 誰が見ても「遊んでるな!」って思うメガネがこちら。そりゃもう、掛けたとたんに気分が盛り上がること間違いなし。オフの楽しい街歩きと外遊びを、もっと楽しんでしまおうじゃないか。
LESCA LUNETIER レスカ・ルネティエ メガネ3万5000円/グローブスペックス エージェント 03-5459-8326、シャツ1万9000円/デラックス(ブリッジ 03-5766-0015) リム上部が台形で王冠=クラウンのように見えることに由来している「クラウンパント」。ファニーだが知的な雰囲気もあるスタイルだ。こちらは仏ジュラ地方で伝統的なメガネ作りを継承する、レスカ家の人々が造る逸品。
VAVA ヴァヴァ サングラス5万3000円/グローブスペックス ストア 03-5459-8377、シャツ2万1000円/ソフネット(ソフ 03-5775-2290) 1980年代のデトロイトテクノやミニマリズムに触発された構築的デザイン。斬新なフォルムと色のトイフレームが、夏気分を盛り上げる。
遊べるアイウェア04:ガラスレンズや職人もの 街ですれ違ってもわからないメガネ遊びってものもある。一見普通なんだけど掛けた本人だけがその価値を知っている、という。ひっそりと愛でてさりげなく掛けこなす。それが悪目立ちしない、行儀のいい大人の遊び方。
UNIFORM EXPERIMENT × TAIHACHIROKINSEI ユニフォーム・エクスペリメント×泰八郎謹製 メガネ4万円/ソフ 03-5775-2290、ポロシャツ1万8000円/ストーンアイランド(トヨダトレーディング 03-5350-5567) 自由な発想で実験的プロジェクトを行うユニフォーム・エクスペリメントと、メガネ職人をフィーチャーした先駆けブランドによるコラボ。ウェリントンとボストンの中間のような玉型に、カシメの凝った彫金が光る。
OLIVER PEOPLES オリバーピープルズ サングラス3万8000円/オリバーピープルズ 東京ギャラリー 03-5766-7426、ジャケット3万3000円/サイ ベーシック(マスターピースショールーム 03-5414-3385)、Tシャツ1万6000円/ティーエスエス(ティーエスエス 代官山ストア 03-5939-8090) 見た目はプラスチックレンズと変わらないが、傷がつきにくく視界もクリアなガラスレンズ。クラシックテイストの流れから、ファッション的アプローチとしてもガラスに注目が集まっている。
遊べるアイウェア05:遊びの達人たちのためのメガネ どうすればメガネで遊べるか。手っ取り早いのは遊んでるやつらが掛けているそれを参考にすること。そのアイウェアには、遊びの達人たちを納得させる強い“デザイン力”が備わっている。
BLACK FLYS ブラックフライズ サングラス2万1000円/ブラックフライズ(カロッツェリアジャパン 03-3863-5786)、ニット2万9000円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー 03-3473-7007) トップクラスのサーファーやスケーターたちがこぞって愛用するブランドのもの。骨太なプラスチックフレームにクリップオンレンズ。今季登場の新作だ。このサングラスをかけた西海岸の大人たちが、街に、ビーチに遊ぶ姿が何となく想像できるな~。
知性、ユーモア、酔狂、ピュアネス、etc.…。メガネは本当にいろいろなものを表現できる。考えようによっては白髪もヒゲもシワも、個性的なメガネにキャラ負けしないための武器なんじゃない? ならばこの夏、メガネ遊びをとことん楽しもうじゃないか。それがオッサンの特権なのだから!
清水健吾=写真 星 光彦=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク