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2017.04.25

ファッション

同じ格好を同じに見せない、マイナーチェンジのタネあかし


同じ服ばかりでは芸がないし、同じコーディネイトでは飽きてしまう。そこで重要なのが「マイナーチェンジ」。今回の「種カジのタネあかし」は、種市暁さんから、好きなコーデイネイトをずっと新鮮な気分で着続けるタネを教えてもらおう。
「種カジのタネあかし」を最初から読む
まずこの写真は、1年前の種市さんの黒×デニムなコーディネイト。
<2016年バージョン>


そして、こちらが今年のバージョンだ。同じ黒×デニムなコーディネイトでも、どこか雰囲気が違って見えますね。
<2017年バージョン>

ジャケット/マレア エッレ、Tシャツ/ワコマリア、デニム/ラグス マックレガー、靴/ノンネイティブ、サングラス/オリバーピープルズ ※すべて私物
これがつまりマイナーチェンジ。パッと見の印象は変わらないけど、明らかにフレッシュな雰囲気に。コレ、どうマイナーチェンジするかは特に難しく考えず、個人的な気分で考えてOK。例えば今回なら、黒いパンツを裾幅15cmの超スキニーなストレッチデニム、デニムアウターを超伸びるテーラードジャケットタイプに。去年のゆったりシルエットから一転、とにかくフィットしていることが種市さんのマイブームとのこと。
正直なところ、印象はそんなに変わらない。
でもここで重要なのはイメチェンじゃなくて、自分の気分を変えること。サングラスをクリアレンズにしているのも同じ理由。お馴染みのデニムスタイルも、個人的マイナーチェンジで常に気分は新鮮ってことだ。

サングラスは薄い色のレンズに変更。夜でも室内でも掛けられるから、通称“俳優サングラス”。真っ黒よりも季節感も出る。サングラスにも小さなタネが詰まっている。

オーダーで作ったネックレスはゴールドとシルバーのコンビ。枯れたオッサンには控えめなゴールドの極細チェーンを。オッサンのゴールドは見えなくてもイイんです。ちなみにこの日本ブランド、ヨイ ジュエリーは種市さんの注目株。
種市さんが目下愛用するジョンマスターオーガニックの「シーミストSスプレー」は、「海上がりのようなラフな感じに仕上がって調子いい」とのこと。種市さんが最近気になる女優、中村アンさんも使っていると聞いて、勝手に歓喜しているそう。
好きなものを身に付け続けていくと、それが自分の“スタイル”になる。ファッションは移ろうもの、スタイルは変わらないもの。変えない大きな軸と、少し変える今の気分。なんとも奥が深い“スタイル”なるものに、ちょっぴり触れた気がしてこない?
PROFILE
たねいちあきら●1972年生まれ、東京下町出身。大学は法学部にもかかわらずなぜかビームスに入社。現在はB印ヨシダ/ビームス プラネッツのディレクターとして辣腕を振るう。趣味はサーフィン。海でも人生でも!? 波に乗る男。インスタのアカウント @taneichiakira もチェック!
山本 大=写真 パラダイストウキョウ=撮影協力


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