PREMIUM BRAND × DAILY STYLE
DIOR HOMME -ディオール オム-
最上級&最先端のファッションとアナタの距離がグッと縮まるフォトストーリー。
ワンブランドで作る37.5歳に似合うプレミアム&デイリースタイル。
昨シーズンに引き続き、パンクムーブメントに影響を受けたアイテムがランウェイを飾ったディオール オム。ロンドンの若者たちの〝ユニフォーム〞として引き継がれたMA-1を題材に、縫製部分をなぞるように赤い糸で刺繍したブルゾンは、その象徴といえる。世界有数のクチュールメゾンがカウンターカルチャーを迎え入れ、唯一無二の世界観を作り出す。
固定観念も一般常識も、あらゆるものが壊され、新たな価値が生まれた’70~’80年代のロンドン。そのスクラップ&ビルドの精神を、クリエイティブディレクターのクリス・ヴァン・アッシュはこのスーツスタイルで表現した。スラックス地で仕立てたコンバットパンツにライン入りの2Bジャケット。そしてミリタリー風の編み上げブーツで、現代のモードシーンに鮮烈な足跡を残す。
キャンバス地をベースにしたスポーティなドラム型バッグ。カーフスキンや赤と白のストライプコードで装飾したインパクトあるデザインの中央には、ブランドイニシャルの「D 」をかたどったメタルパーツが潜んでいる。
ペイントのラインに裾をリブ仕様にしたパンツ。スポーツのエッセンスを加えることでアップデートしたブラックスーツは、ベルリンの古着屋に置いてありそうなトラックスーツがデザインソースだという。好きな要素をフラットな目線でミックスするクリス・ヴァン・アッシュの遊び心が、そこにある。
ダークトーンを基調とした今季のランウェイの中でひと際異彩を放っていたのが、この赤いノースリーブシャツを軸にしたルックである。大胆にもドレスシャツにペインティングとカッティングを施し、腕をむき出しにした勇ましい姿。これは服で冒険することに臆病になった我々を鼓舞するメッセージなのかもしれない。
アイコンのひとつでもあるナローラペルのシルクジャケットに、ランダムに打ち込まれたホチキスの針。これを〝デザインのいち要素〞として捉えるのは早計だ。なぜならこれは、大勢に甘んじず、常に新たなクリエイションを模索してきたディオール オムのパンクな精神の表出だから。もはやアートピースといっていい一着をデイリーに。その贅沢を存分に味わって。
クリスチャン ディオール0120-02-1947山本雄生=写真 葛西信博=スタイリング YOBOON =ヘアメイク
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