ママが女性なので花にまつわる店名が人気
連載の前半は「座学編」。「スナック研究会」(
http://snaken.jp)代表の谷口功一氏から、スナックの定義、面白トリビア、地方創生との関連性などを学んだ。
「『スナック』という名の愉悦」を最初から読むさて、ここからは「実践編」である。怖くないからスナックに行ってみようという段階だ。先生は、スナック好きが高じて「スナッカー」(
http://snacker.jp)というスナック検索サイトを開設した平本精龍氏。
同サイトでは、全国のスナック情報の他に「スナック用語集」などの濃いコンテンツがある。さらに、平本氏がすごいのは独自のリサーチによってさまざまな角度からスナック関連のデータを集めていること。
そのひとつが店名だ。日本で一番多いスナックの店名は何だと思います?
「1位が『さくら』で、私が調べたところでは313軒ありました。以下、『あい』、『はな』、『ゆう』、『ひわまり』と続きます。ママが女性なので花にまつわる店名が人気のようです。なお、これらは読み方で集計しているので、『さくら』には『サクラ』、『Sakura』、『桜』、『櫻』も含まれます」(平本氏、以下同)
スナックの店名といえば『来夢来人(ライムライト)』や『愛に恋』などのダジャレ系が思い浮かぶが、前者は119軒、後者は13軒だったという。
「さらに、客層がオッサン中心であることから『アルバトロス』や『19番ホール』といったゴルフネタも根強い人気すね」
初めて入る店では堂々と料金システムを確認すればいい
そんな雑学を仕入れてから、いよいよ「実践編」。何といっても気になるのは料金システムである。バーよりは高いの? キャバクラよりは安いの?
「ほとんどのスナックは、いわゆる『セット料金』というシステム。時間は1、2時間、ハウスボトル飲み放題で3000円〜5000円ぐらいですね。これ以外の料金設定はあまり見たことがありません」
さらにカラオケが1曲100円だったり、延長料金があったり、女性スタッフにおごると加算されたりと、細かいシステムは店によって異なるという。
「最近は減りましたが、中には10%とか20%とかのサービス料を取る店も。とにかく、初めて入る店の場合は堂々と確認すればいいんです。僕なんか、時間制限があるのを知らずに長居して2万円近く払ったこともありますから(笑)」
結論。わからないことは店の人に聞く。平本氏いわく、「スナックで法外な料金を取られたことはない」そうなので、安心して扉を開けてみよう。
取材・文/石原たきび
「スナッカー」(
http://snacker.jp)のおすすめスナック Vol.6
女の子たちの笑顔が絶えない明るいお店!
「すなっく うさぎ」
営:19:00~3:00
休:無休
住:東京都世田谷区祖師谷3丁目4-8 石田ビル2F
電:03-3484-7386
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