“スニーカーの顔”がアッパーであることは事実。だけど、服だってバックプリントにグッとくることがあるように、スニーカーにとってバックショットも実はとても重要なポイントである。ほら、前を歩く人の足元が妙に気になること、あるでしょ?
アレ実は、バックがウマいスニーカーを選んでるってこと。そんな男にさせてくれる5足をピックアップ!
VANS × BROTHERS MARSHALL
ヴァンズ × ブラザーズマーシャル
2つのカリフォルニアブランドがタッグを組んだ。軽量性とクッション性を高めた「ウルトラクッシュ」を搭載したソールの裏側は、レインボーカラーをあしらって鮮烈に。しかしアッパーはタグ以外オールホワイトにすることで、まさに去り際のインパクトを考えて設計されている。
CLARKS × CHRISTOPHER RAEBURN
クラークス × クリストファー・レイバーン
フィット感のあるストレッチ素材にベルトを巻きつけたようなモードなデザイン。そのブラックボディにさらなるアクセントを加えるのが赤いレザーパーツである。踵のそれはフィンガーループにもなる。気鋭の英国人デザイナーとのコラボアイテムだ。
COACH
コーチ
もともと野球のグローブからインスパイアされ、頑丈で使い込むほどに味わいが増す革小物を製造していたコーチ。アッパーはアイコン素材であるグラブタンレザーで、ヒールだけを艶のあるレザーに切り替えた。さらにグローブのようなレザーステッチをあしらうことでバックシャンに演出。そんなブランドの“バック”グラウンドまで、装いを彩ってくれる。
JIMMY CHOO
ジミー チュウ
アッパーと同じスエード素材を細かくカットし、編み込むことで作ったヒールのフリンジ。後ろ姿はエスニックなムードを漂わせるが、一方でフロントを見ればまるでスポーティかつ、マウンテンブーツのような重厚感のあるルックスだ。ロックなテイストを盛り込んだというその見た目は、今季ナンバーワンのインパクト⁉︎
SOPHNET. × BELSTAFF
ソフネット × ベルスタッフ
バイカーたちをサポートしてきた英国の伝統銘柄と東京ブランドの共作。レザーのアッパーはネイビーワントーンで、ナイロンで切り替えたヒールのカモフラ柄は英国軍が使用していたものなんだとか。男ならそんな力強いバックショットに憧れるはず。
姿見を見ているだけでは意外と見落としがちなバックショット。スニーカー選びの新たな目線として、こんなところに注目するのもいいんじゃない?
杉田裕一、蜂谷哲実=写真 松田有記=スタイリング