パッと見は無造作なのに、なぜか格好いい。リラックスしているのに、大人っぽい。たとえば愛犬の散歩など、家から1マイル(約1.6km)ぐらいの範囲で着る、寝巻とお洒落着の中間“ワンマイルウェア”だって、カッコいい大人は手を抜かない。そのお手本となるスタイルを紹介しよう。
よそ行きじゃないから、リラックス感は重視したい。少しゆったりシルエットの赤いパーカをセレクト。胸には映画『E.T.』のタイトルが、そしてバックには、満月に空飛ぶ自転車のシルエットが映ったあのシーンがプリントされている。
OC世代にもなれば、仕事でも趣味でも何かひとつくらいは、深く語れるものがあるはず。たとえば思い入れの強い映画ネタを取り入れるなど、ファッションにも自分ならではのエッセンスを入れると深みが増すものである。
これに普通のスウェットパンツじゃただのコンビニスタイルになってしまう。ビッグシルエットの上半身に、テーパードしたスエードパンツを合わせて、大人の味付けをプラス。
清潔感ある白キャップ。クリーン効果だけでなく、刺繍などのワンポイントにこだわると、スペシャル感を演出する事もできる。
今回インナーにチョイスしたTシャツも、『E.T.』がモチーフ。Tシャツのフォトやグラフィックは感覚で選ばず、そのメッセージにもこだわりたい。
大人ワンマイルを高める、プレミアムなスニーカー。サイドのパンチングがアイコニック。
ワンマイルウェアで重要なのは、キメずにキマること。コーヒーショップで浮かない程度、そんなちょうどいい具合のヌケ感を目指そう!
恩田拓治=写真
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