海洋プラチックゴミが世界的な問題となる今。“ビーチクリーン”をただのゴミ拾いではなく、皆が楽しみながら参加できる、そして続けたくなるフェスのような集いにしたい。
そんな思いから、9月29日(日)、オーシャンズは、鎌倉の材木座海岸で第1回「ビーチクリーン・フェス」を開催した。イベントは海洋環境保全運動に世界的に熱心に取り組む時計ブランド「オリス」がメインスポンサーとしての名乗りを上げてくれて実現することに。
当日の天気予報は前日まで雨マークがついていたが、開始時間には雲の切れ目から太陽が姿を見せ、たちまち晴れ模様に。お天気も味方してくれたビーチクリーン・フェスの様子をお届けしよう!
天気の心配をよそに、続々と参加者たちが会場入り。イベントに参加するためのビブスが配られた。
この日、拠点となる材木座テラスの3階「ポストバイハニー」に集合したのは抽選で選ばれた約120名。友人同士やカップル、家族などさまざまな参加者がビーチクリーンのために集った。
参加者にはオリスのロゴ入りエコバックがプレゼントされた。
お菓子のプレゼントを受け取った子供たちは嬉しそうにVサイン!
今回のイベントのメインとなるのは「スポGOMI」。チームに分かれてビーチのゴミ拾いをし、ゴミの種類と重さで点数を競い合うスポーツ競技である。
ミスタートングこと、スポGOMI新潟支部の能勢直征さんのお話に真剣に耳を傾ける参加者たち。
開会式ではスポGOMIをサポートしている能勢さんが登壇。「今日のゴミ拾いが、自分自身のライフスタイルについて考えるきっかけになれば嬉しいです」と、熱い思いを語った。
ゲーム感覚で楽しめる新感覚なビーチクリーン
材木座テラスで競技の簡単なルール説明を受けたら、いよいよ材木座海岸に移動。ビーチで選手宣誓が行われ、「ゴミ拾いはスポーツだ!」という掛け声とともにスポGOMI大会がスタート!
「材木座の海のように美しく競い合うことを誓います!」と、参加者を代表して中道祐弥さんが選手宣誓。
大会が始まる前に、材木座の海を背景にハイ、チーズ!
ゴミを入れる袋には、植物由来(の原材料からつくられた)ポリエチレンを100%使用した「
プラナ」のクリーンアップバックを使用。専用のトングと共に配られると、みんな一斉にゴミ拾いへ。今回は全25チームに分かれ、45分間で集めたゴミの量と種類で勝負する。ゲーム感覚で競い合うため、ゴミ拾いに励む参加者たちは、宝探しをしているように楽しげだ。
子供も大人も砂浜のゴミ探しに夢中になっていた。
笑い声に誘われて話を聞くと、「実は初対面同士なんですけど、同じチームになって一緒にゴミを拾っているうちにすっかり友達になりました」とにっこり。チームで協力しながらゴミ拾いを行うことで、自然と会話が生まれ仲良くなれたという。
小さなプラスチックゴミを探すチームの姿も。
また、「一見きれいなビーチに小さなプラスチックゴミをたくさんあり、こんなにゴミがあったんだって正直驚いてます」という声や「子供に『このゴミはどう分別するの?』って聞かれたけど、うまく答えられず……。きちんと教えられるようにもっと勉強しなくては、と思いました」という親目線の意見も。
家族3人で参加。カメラを向けると拾ったゴミを得意げに披露してくれた。
そしてあっという間に45分が過ぎ、競技は終了。すべてのゴミを集めてみると……
こちらが、この日参加者たちが拾い集めたゴミ。
こんなにたくさんの量に!拾ったゴミはチームごとに計量し、上位者には豪華なプレゼントが贈られる。気になる結果発表は閉会式で。
ビーチヨガとビーチフラッグ大会も開催!
海を眺めながらのビーチヨガ ヨガインストラクターの三石先生の指導で行われたビーチヨガ。
スポGOMIを楽しんだあとは、材木座海岸でビーチヨガとビーチフラッグ大会も開催。ビーチヨガは、カルフォルニア発のサステイナブルブランド「プラナ」の協力の元で行われた。
空高く手のひらを伸ばして、ゆっくり呼吸をしながらポーズ。
参加者たちはビーチにヨガマットを敷き、ゆったりとポーズをとっていく。潮風と、優しく耳に流れ込む波の音をBGMに、みんな心地よさそうな表情を浮かべリラックスモードに。
「ハードな動きが少ないビーチヨガは、どなたでも気軽に参加できますよ。ビギナーの方や赤ちゃんも大歓迎です!」とヨガインストラクターの三石先生。その言葉通り、親子やヨガ初心者の男性の姿も多く見られた。
ヨガマットを手に、記念撮影。
最後は全員揃って記念撮影。うん、この清々しい表情。みんな、ビーチヨガで心身ともにデトックスされたようだ!
子供も大人もエキサイトした「ビーチフラッグ」大会 じっとりと汗ばむ暑さの中で始まったビーチフラッグ大会は、試合内容もアツいものとなった。その模様をご覧あれ。
裸足になってスタート位置に。フラッグに背を向けて合図を待つ。
まずは元気いっぱいの子供の部から。笛の合図とともにフラッグめがけてヨーイドンッ!
素足に感じる砂浜の熱さに「あちあちっ」と言いながら走るのが微笑ましかった。みんなよく頑張りました!
続いて行われた女性の部では、女同士の戦いがヒートアップ!
笛の合図とともに走り出す女性陣。速い速い。
大会のトリを飾った男性の部。男性陣は童心に返ってフラッグめがけて一斉にダッシュ。迫力満点の一戦が繰り広げられた。
この一枚からも熱気が伝わってくるだろう。
コロナ・エキストラで乾杯、そして豪華賞品に歓喜した表彰式
ヨガやビーチフラッグで気持ちよく汗をかいたあとは、材木座テラスでひと休み。
会場にはオリスのダイバーズウォッチを展示。写真上の「ダイバーズ65」が特別賞品として1名に贈られた。
プラナのアイテムの数々も。
会場にはメインスポンサーであるオリスのダイバーズウォッチのほか、プラナの洋服も展示され、参加者たちの目を楽しませていた。
早朝からビーチクリーンに励んだ参加者たちを労うため、コロナ・エキストラを用意。
そして「コロナ・エキストラ」の協力で、ビールも提供。参加者たちは「乾いた喉に沁みますね〜」と美味しそうにゴクゴク。
コロナ・エキストラを手に談笑する参加者たち。
ビールで喉を潤わせつつ、イベントはいよいよフィナーレへ。表彰式ではスポGOMIの結果を発表。優勝チームには、スポGOMIの「ソーシャルスポーツイニシアチブ」から海で拾った陶器などのかけらから作られた、世界にたったひとつのネックレスが贈呈された。そのほかの入賞チームにも、オリスベアのマグカップやプラナのオーガニックコットンTシャツなどが授与され、会場は大盛り上がり。
優勝したチームのみなさん、おめでとうございます!
優勝チームに話を聞くと「子供たちがたくさんゴミを見つけてくれました。スポGOMIには初参加だったけれど、同じチームの人とも仲良くなれ、いい交流の場になりました」と、イベントをきっかけに優勝以上の“友情”も手にした模様。
そして最後には、1名にオリスの高級腕時計「ダイバーズ65」に再生プラスチック製ストラップを採用した限定モデルが当たる抽選大会が行われた。
ダイバーズウォッチを当てた一家。
こうして参加者たちの笑顔に包まれ、オーシャンズ初のビーチクリーン・フェスは幕を閉じた。このイベントが、海の環境を考えるきっかけとなれたら、そして「楽しいからもっとやってみたい」と、今後ますますビーチクリーンの輪が広がっていけば、嬉しく思う。