「街角パパラッチ&家」特集 Vol.50
2021.08.20
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知って納得、持って満足のヒストリーがある腕時計。名作の名作たる7つの物語

豊かで興味深いヒストリーがある腕時計は特別だ。往年の名機の誕生秘話や辣腕時計師の偉業など、知るほどに関心が湧いてくる7本を紹介しよう。

 

モダンダイバーズの規範をアップデート

知るほどに溢れる時計愛。知的好奇心をくすぐるバックグラウンドから腕時計を選んでみてはいかが?
腕時計170万5000円/ブランパン(ブランパン ブティック日本橋三越本店 03-3241-3311)、ニット3万7400円/アー・ペー・セー(アー・ペー・セー カスタマーサービス 0120-500-990)、パンツ5万2800円/ビズビム 03-5468-5424)

BLANCPAIN
ブランパン/フィフティ ファゾムス オートマティック

1735年創業という長い歴史を持つブランパンは、1953年、フランス海軍精鋭部隊用に「フィフティ ファゾムス」を開発。視認性の高いダイヤルにロック機構付き回転ベゼルを備え、その後のダイバーズウォッチの規範となり、“モダンダイバーズの祖”と言われる。

チタンケース、45mm径、自動巻き。170万5000円/ブランパン(ブランパン ブティック日本橋三越本店 03-3241-3311)

その精神を受け継ぐ現行の「フィフティ ファゾムス」コレクションの中でも、この直径45mmのチタンケースモデルは軽量かつ強靭で、存在感も抜群。防水性能は300m。名機の進化が、現代のライフスタイルに寄り添う。

 

伝説の時計師が手掛けた航海用時計に捧ぐ

チタンケース、42.3mm径、自動巻き。256万3000円/ブレゲ(ブレゲ ブティック日本橋三越本店 03-6665-0143)

BREGUET
ブレゲ/マリーン クロノグラフ 5527

欧州列強が航海術の進化で覇権を争った18〜19世紀、船に搭載する高精度マリーンクロノメーターの開発が急務となっていた。稀代の天才ブレゲもフランスの王国海軍時計師の称号を得て、数々のマリーンクロノメーターの名品を製作している。

史上最も偉大な時計師アブラアン-ルイ・ブレゲ。

それに範を求めたこのモデルは、潮風にも強く軽量なチタンケースを採用し、スポーティなマリンモチーフとクラシックさとを融合させた。現代にブレゲが生きていたら、こんなマリーン・ウォッチを作ったのでは?そんなロマンが漂う。

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端正さと個性を兼ね備えた90周年記念モデル

世界限定190本。K18PGケース、縦49.4×横29.9mm、手巻き。462万円/ジャガー・ルクルト 0120-79-1833

JAEGER-LECOULTRE
ジャガー・ルクルト/レベルソ・トリビュート ノナンティエム

1931年、英国統治下のインドでポロを楽しむイギリス人将校の要望に応え、風防を保護するべく開発された反転ケース機構の「レベルソ」。こちらはその歴史的モデルの90周年を祝う一本だ。

「レベルソ」誕生を招き寄せたポロ競技。

表面はアール・デコ調の端正なダイヤルに大型日付やムーンフェイズを搭載。裏面には、8を思わせる個性的なデザインの上部にジャンピングアワー、下部にディスク式分表示、その間に昼夜表示を装備。

異なるふたつの表情が、今なお尽きない「レベルソ」の可能性を物語る。

 

ムーンウォッチが刻む新時代への大きな一歩

ブティック限定。K18セドナゴールドケース、42mm径、手巻き。411万4000円/オメガ(オメガお客様センター 03-5952-4400)

OMEGA
オメガ/スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター

1969年のアポロ11号の偉業に同行したという、あまりにも有名なエピソードを持つ「スピードマスター プロフェッショナル」。

人類初の月面着陸を支えた稀代の名作時計。

そんなムーンウォッチが、オメガが誇るコーアクシャル脱進機を備え、1万5000ガウスもの高耐磁性を持ったマスタークロノメーターキャリバーを搭載し、新世代仕様に生まれ変わった。

機構の信頼性はもちろん、ブレスレットをはじめ、あらゆる面でスペックアップが図られている。なかでも、赤みがかったK18セドナゴールドモデルの存在感は格別だ。

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ブランドを象徴する機構と外装の競演

世界限定50本。SS×K18PGケース、縦53.7×横44mm、自動巻き。253万円/フランク ミュラー(フランク ミュラー ウォッチランド東京 03-3549-1949)

FRANCK MULLER
フランク ミュラー/ヴァンガード クレイジー アワーズ

2003年、ランダムな数字の間を時針がジャンプして時刻表示する「クレイジー アワーズ」が発表されたとき、世界中の時計関係者が度肝を抜かれた。時の概念を覆すメカニズムを次々と開発してきたフランク ミュラーを象徴するこの機構が、今やブランドの新たなフラッグシップに成長した「ヴァンガード」に搭載。

他に例のないスペシャルな機構を、スポーティかつラグジュアリーなケースに包んだこの一本。今、最もフランク ミュラーらしいモデルと言っていい。

 

忠実という以上にパーフェクトな復刻

K18WGケース、40mm幅、手巻き。435万6000円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755

VACHERON CONSTANTIN
ヴァシュロン・コンスタンタン/ヒストリーク・アメリカン 1921 40mm

第一次大戦後の好況に沸いた“狂騒の20年代”の幕が開いた1921年。この年にヴァシュロン・コンスタンタンからアイコニックピースが誕生する。ダイヤルが右に45度傾き、のちにハンドルを握ると12時のインデックスが真上に来ることから“ドライビングウォッチ”という愛称で親しまれた「アメリカン 1921」だ。

本作はその誕生100周年を祝したモデル。表面を粗くしたグレイン仕上げのダイヤルにブレゲ針やレイルウェイトラックなど、クラシカルなディテールが共存する。

 

アーカイブから着想を得たパテック流のパイロット時計

K18WGケース、42mm径、自動巻き。618万2000円/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン 03-3255-8109)

PATEK PHILIPPE
パテック フィリップ/カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 5524

パテック フィリップ・ミュージアムが所蔵する1936年製の2本のアヴィエーションウォッチをベースに、現代的なアプローチを加え、2015年に誕生した「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 5524」。

プッシュボタンで1時間ずつ前進、後退が可能な時針によるデュアルタイム機能や、ホームタイム・ローカルタイムそれぞれの昼夜表示機能を備え、利便性もきわめて高い。デビュー当時、パテック フィリップの新機軸として大きな話題となったが、今や定番としての風格すら漂わせている。

 

※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール、K18=18金、PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド

須藤敬一=写真 梶 雄太=スタイリング 飯嶋恵太(Mod’s Hair)=ヘアメイク 柴田 充、まつあみ 靖、増山直樹=文

# ヴァシュロン・コンスタンタン# オメガ# ジャガー・ルクルト# パテック フィリップ# フランク ミュラー# ブランパン# ブレゲ# 腕時計
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