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2021.08.06

時計

モデル・平山祐介の腕時計へのこだわりを満たす、40代最後の「パネライ」

言わずと知れたオーシャンズの看板モデルのひとりであり、普段から時計好きを公言している平山祐介さん。その腕元には、2年前に購入したというパネライ輝く。
時計好きである平山祐介さんが、40代最後の一本と語る「パネライ」の腕時計とは
「サブマーシブル – 47mm」シンプルで視認性の高いデザインがお気に入りという300m防水のチタン製ダイバーズ。3日巻きの自社製キャリバーP.9010を搭載。自身初となるラバーストラップの一本で、その装着感にも感服したそう。
「実は、当時欲しかった一番手ではなかったんです。ずっと恋焦がれている2本があって、それがジャガー・ルクルトのレベルソと、IWCのポルトギーゼ。でも、購入の直前にパネライのサブマーシブルが僕の入手レースで突如、最前線に躍り出たんです(笑)」。
当時、お子さんが生まれたことも大きく影響したそうだ。
「男の子でしたし、こういったスポーティウォッチならば、彼が若いうちにも譲ってあげられそうかなと。自分は父親が着けていたラドーの金時計を見て育ったんです。僕にとってその時計は“父親の象徴”のようなモノでした。我が子にも、そういうところに興味を持ってほしいなという気持ちも込めて。
今振り返れば、40代後半は大ぶりでタフな時計を手に入れる最後のチャンスだったのかなとも思います。もっと年を重ねたときに、そういう時計を購入する自分の姿が想像できなかったんです」。
これまでさまざまな時計を手にしてきた平山祐介さん。なかにはときめかなかったモデルもちらほら。
「先輩や知人、あるいはセレブが着けていて格好いいと思っても、いざ自分が着けるとなると、違うな、ということも。アクセサリーでもあるので、似合う、似合わないがどうしてもありますから。
それに、いざ似合ったとしても、針のデザインやブレスの仕上げなど、ちょっとしたディテールによって、時めきが冷めてしまうこともありますね」。
平山祐介●1970年、埼玉県生まれ。俳優としてはNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」にて医師の中村信弘役を好演中。タグ・ホイヤー「モナコ」やロレックス「サブマリーナー(グリーンダイヤル)」など、複数のモデルを愛用する。
平山さんを魅了する腕時計そのものについて水を向ける。
「時計は身に着けると常に視界に入ってくるだけに、その喜びに浸っていられますよね。そして何より、アクセサリーとしても優秀。Tシャツ&パンツに時計一本。夏ならこれで大人のコーディネイトが成立する。時計からスタイリングすることもありますしね」。
だからこそ、見た目の好みに一貫性はないという。
「実は今、ゴールドのコンビウォッチを狙っています。50代に突入して、美的感覚が少し変化してきた。車やバイクでいえば、今も乗っていますが、SUVやオフロードといった骨太なモノが好み。
ですが最近は、フェラーリやドゥカティのようなエレガントなタイプも気になっています。色気のあるモノの良さがわかってきたのかなと。となると、また、レベルソとポルトギーゼは、後回しになってしまうんですが(笑)」。
腕時計へのときめきは、尽きない平山さんだった。
 
渡辺修身=写真 髙村将司=文


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