「ウェルネス&腕時計」特集 Vol.63
2021.07.24
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ヴィンテージ感ある「オメガ」シーマスターは、時計好きも唸る現代の傑作だった

それまでポケットに収められていた時計が、腕元に着けられるようになり、恒常的に水や埃にさらされることになった。時を刻む精密機械を守るには防水性と堅牢性が必須になったのである。

オメガがこの重要性を認識していたことはその歴史からもわかる。

最新鋭のヴィンテージに漂うロマンティシズム。「オメガ」の輝かしい歴史を伝える新作腕時計とは

1932年には2重ケースを持つ「マリーン」を発表。防水技術はミリタリーウォッチで研鑽を積み、’48年には「シーマスター」を発表した。

そしてその可能性を一気に開花させたのが、’57年に登場した「トリロジー」と呼ばれるプロフェッショナルウォッチ3部作だ。

防水性、耐磁性、クロノグラフといったそれぞれ異なる本格機能を備えた3本のうち、「シーマスター 300」は、ブランド初のプロフェッショナルダイバーズとして、200mの防水性能と逆回転防止ベゼルを装備。

かくして現代に通じるダイバーズウォッチの扉は開かれたのだ。

[シーマスター 300 マスター クロノメーター]K18ブロンズゴールドケース、41mm径、自動巻き。136万4000円/オメガ 03-5952-4400

新作はその輝かしい歴史を伝える。ヴィンテージ感の漂うドーム形風防に、ダイヤルは蓄光塗料と、インデックスと数字をカットしたプレートのサンドイッチ構造を採用する。

初代を彷彿させるデザインながら300mの防水性に、ムーブメントは最新のマスター クロノメーター規格を取得し、1万5000ガウスの高耐磁性をはじめ、深海だけではない普段使いにも応えるのだ。

さらに素材の進化も見逃せない。新開発のK18ブロンズゴールドは、50%の銅と37.5%の金に、パラジウムやガリウム、シルバーを独自配合。

肌にも直接着用でき、緑青に対する強い耐蝕性とともに、美しい色合いは緩やかな経年変化と自然な風合いを保つ。

本作のオリジンである1957年初出の「シーマスター 300」は、当時のダイバーズをはるかに超える防水性能を有していた。それを実現させたのは、リュウズ自体に防水性を持たせたナイアードクラウンである。

ブロンズは古来、船舶のスクリューやダイビング用ヘルメットにも用いられ、海の世界との歴史も長い。そんなロマンティシズムも味わえるのだ。

 

※本文中における素材の略称:K18=18金

作木正之介=写真 柴田 充、髙村将司、オオサワ系、まつあみ 靖、戸叶庸之=文

# オメガ# 腕時計
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