Watchの群像劇 Vol.42
2021.02.26
WATCH

“サステイナブル・ラグジュアリーへの旅”を続ける「ショパール」の腕時計

「腕時計と男の物語」とは……

そろそろ役員会議の終わる時間だ。時計の針がそう伝えていた。プレゼンの結果も間もなく入るだろうが、こうして自宅にいるのがもどかしい。

提案したのは、先の見えない状況だからこそ将来に向けてSDGsを積極的に取り入れた企画だった。だが営業サイドにアピールするような派手さに欠けたかもしれない。

そんな弱気を打ち消すように、ここ数カ月のチームの顔が浮かんだ。誰よりも積極的だったのが若い連中だった。ままならないリモートワークのなか、一人ひとりが精一杯の役割を果たした。それはまるで未来は自分たちがつくるという強い意志表示のようだった。

“サステイナブル・ラグジュアリーへの旅”を続ける「ショパール」の腕時計とは
腕時計198万円/ショパール(ショパール ジャパン 03-5524-8922)

あいつら、逞しくなったなぁ。まだまだ半人前だと思っていたのに。そんな感慨が気持ちを軽くする。振り返ってみれば、自分もなんとか一人前になろうと仕事を続けてきたように思う。それでも失敗ばかり続いたある日、酔った勢いで先輩に相談した。

「どうすれば一人前になれますか」。そりゃあ、な。と彼は答えた。

「自分が正しいと思ったことは諦めずに続けるんだ。どんなことがあってもな。周囲の評価なんてもんはコロコロ変わる。それよりも迷わず続けていくことに価値があると俺は思うよ」。

少し酔ったかな。こんな青くさい話をしちゃって。と彼は照れたが、それは深く心に沁みた。

今ではプロジェクトを担う立場になり、腕元の時計にショパール「LUC XPS」を選んだのもそんな泰然と構えた信念が感じられたからだ。

丸形ケースに2針とスモールセコンドを備えた正統派のドレススタイルに、ユニークなドーフィン針が個性を与える。そしてその存在をひと際輝かせるのがエシカルゴールドだ。

これまで軽視されがちだった、ゴールドの採掘環境と労働者の処遇の改善を目指した支援活動とともに、正式認定された供給元からフェアトレードで調達したエシカルゴールドを採用する。その輝きは豪奢をひけらかすのではなく、SDGsと連携した、揺らがぬメゾンの信念を象徴するのだ。

もし今回採用されなかったとしても、チームのメンバーもそんな信念を持ち続けることだろう。サステイナブルとは、世代を超えて継承し、変わることなくあり続ける意思なのだから。

その瞬間、スマホのディスプレイが灯った。その光はゴールドの輝きに似ているように思えた。

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ゴールドの輝きは揺らぐことのない信念の証し

K18エシカルローズゴールドケース、40mm径、自動巻き。198万円/ショパール(ショパール ジャパン 03-5524-8922)

CHOPARD
ショパール/L.U.C XPS

ショパールは、1963年から生産の垂直統合化を目指し、’78年にはゴールドの鍛造所を設け、一貫製造体制を整えた。そして2013年に「サステイナブル・ラグジュアリーへの旅」プロジェクトをスタートし、“真のラグジュアリーとは、原料の供給元を知ることによってこそかなう”という信念を実践する。

採用するK18エシカルローズゴールドは、さらに理想に近づく一歩であり、内蔵する自社ムーブメント「L.U.C」とともに、メゾンの精神を象徴する。

 

※本文中における素材の略称:K18=18金

「腕時計と男の物語」とは……
男には愛用の腕時計がある。最高の相棒として、その腕時計は男と同じ時間を刻んできた。楽しいときも、つらいときも、いかなるときも、だ。そんな男と腕時計が紡ぐ、とっておきの物語をここで。
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川田有二=写真 石川英治=スタイリング 柴田 充=文

# Watchの群像劇# サスティナブル# 腕時計
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