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2020.11.12

時計

セイコーの音声デジタルウオッチは、究極のユニバーサルデザインで超クール

セイコーが視覚障がい者向けの時計をつくり始めたは1939年のことだった。戦時中に負傷した軍人のために、指で時刻を読み取れる時計を開発したのだ。
[左から]1939年、1966年、1979年、1998年に発表された、セイコーの視覚障がい者用時計。
以降、1966年に腕時計タイプ、1979年に世界初のクオーツ式へと進化を遂げ、1998年には初の音声デジタルウオッチが誕生する。
そしてこの度、音声デジタルウオッチが11年ぶりにアップデートされることになった。その姿が機能性うんぬんの前にすこぶる格好良く、ファッションピースとして優秀なのだ。
スペックを語る前に、まずはご覧あれ!
各1万7000円/ともにセイコー(セイコーウオッチ 0120-061-012)
音声で時間を“聞く”ため、文字盤やインデックスはなし。そんなシンプルなデザインながら、フェイス部分に大きく配されたスピーカーの男心をくすぐるメカニックな雰囲気と、秘密道具感が見た目にもワクワクする。
視覚障がい者の方から「おしゃれで使いやすい時計を着けたい」というリクエストがあり、モダンでシンプルな円錐型ケースを採用。使い勝手だけでなく、ファッションアイテムとして服との相性も考えられているのだ。
シリコンベルトがスポーティな印象のブラック。スピークボタンの赤がアクセントに。1万7000円/セイコー(セイコーウオッチ 0120-061-012)
ステンレスベルトのビジネス顔が、スーツにも違和感なしのシルバー。1万7000円/セイコー(セイコーウオッチ 0120-061-012)
4時位置のベゼル部分に溝を設けてスピークボタンの場所を判別しやすくし、それ以外のボタンは半分をガードで覆うことで誤作動を防止。
ボタンを押すだけで、現在時刻、アラーム時刻、ストップウオッチの経過時間などを音声で知らせてくれる。
やや大きめな41mm径ながら薄型で円錐形のケースは袖にも引っかかりにくく、シャツやジャケットにも違和感なく馴染む。
また、スポーツでも使いたいという声が多かったことから、フィット感の良いシリコンバンドを新たに採用。バンドの内側と剣先をスリット形状にすることで、バンドのズレを防ぎ、快適に運動できるよう配慮されている。
発売開始は12月11日(金)を予定。シリコンベルトのブラックとホワイト、ステンレスベルトのシルバーの3色展開だ。
視覚障がいの有無にかかわらず、誰もが使いたいと思える音声デジタルウオッチ。それを実現したこの時計は、“究極のユニバーサルデザインウォッチ”だと言って過言ではないだろう。
 
[問い合わせ]
セイコーウオッチお客様相談室
0120-061-012
POW-DER=文


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