ニューノーマルな時代の「大人カジュアル」ガイドブック Vol.40
2020.10.25
WATCH

歴史を感じるゴールドケースの腕時計。大人の男に品を与える6本

金のケースの腕時計には、大人を品良く際立てる力がある。その一本が歴史ある一本であればなおのこと。

味の出た手元に、どの腕時計を迎えようか?

 

狂騒の時代といわれた1920年代のアメリカを腕元に

VACHERON CONSTANTIN ヴァシュロン・コンスタンタン/ヒストリーク・アメリカン 1921
腕時計K18PGケース、36.5mm幅、手巻き。294万円/ヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755、ジャケット24万円、シャツ4万1000円、パンツ5万9000円、靴17万1000円/すべてダンヒル 03-4335-1755

VACHERON CONSTANTIN
ヴァシュロン・コンスタンタン/ヒストリーク・アメリカン 1921

1755年の創業から260年以上途切れることなく続く、世界最古に数えられるウォッチメーカー。その長い歴史の中で輝きを放ったアイコンウォッチを蘇らせたのが、「ヒストリーク」コレクションだ。

クッションケースにダイヤルが斜め45度でセットされた本作は、名前のとおり、アメリカ市場が華やかなりし1920年代のドライビングウォッチがモチーフ。ハンドルを握った際に、正位置で見られるのが特徴だ。

ブレゲ数字&針、線路型分目盛のクラシカルな顔立ちに、3時位置のスモールセコンドが個性的。紹介している小ぶりサイズだけでなく、ひと回り大きな40mmモデルも展開されている。

 

創業者への熱い思いを宿す華やかな薄型2針

世界限定175本。K18ハニーゴールドケース、38mm径、手巻き。374万円[予価]/A.ランゲ&ゾーネ 03-4461-8080

A. LANGE & SÖHNE
A.ランゲ&ゾーネ/1815 フラッハ・ハニーゴールド “F.A.ランゲへのオマージュ”

誕生175周年を記念する限定モデルのひとつが、K18ハニーゴールドのケースで、創業者へのオマージュを捧げた2針ドレスウォッチ。

このケース素材は、特殊な配合と熱処理の結果、他のK18ゴールドに比べて硬く傷付きにくい性質を持つ、エクスクルーシブなもの。ここに2パーツからなるホワイトエナメル製ダイヤルを備えて、クラシカルな気品を高めている。

1845年に時計工房を開いたドレスデン出身の創業者、フェルディナント・アドルフ・ランゲ。数々の偉大な功績を残した彼は、1990年に再興を果たしたブランドの原点となる人物だ。

名作「サクソニア・フラッハ」に使用されるキャリバーL093.1を搭載することで、6.3mm厚という薄型設計をも実現させた。

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エレガンスはそのままに質感を高めた往年の傑作

K18YGケース、41mm径、自動巻き。176万4000円/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757) © Cartier

CARTIER
カルティエ/パシャ ドゥ カルティエ

1985年に登場し、一世を風靡した傑作が2020年、いっそう洗練された姿で新登場。円形ダイヤルと正方形のレイルウェイミニッツトラックからなるデザインコードを踏襲しながら、細かな仕上げが施された自社製造のケースと組み合わせ、当時から技術的にも進化したメゾンの現在形を体現する。

非磁性素材を用いることで耐磁性を格段に高めたキャリバー1847MCを搭載。クイックスイッチシステムで手軽に交換可能なストラップを備え、ファッション性も軽んじないカルティエらしさも見られる。

 

アイデンティティを表象する独自の八角形ケース

K18ローズゴールドケース、縦39.3×横33.3mm、自動巻き。220万円/ハリー・ウィンストン(ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション 0120-346-376)

HARRY WINSTON
ハリー・ウィンストン/HW エメラルド・オートマティック 33mm

“キング・オブ・ダイヤモンド”の異名をとるハリー・ウィンストンは、ウォッチメイキングにおいてもその卓越した美意識を体現する。

独創的な八角形ケースがエレガントな本作は、ロゴにもなっている創始者が愛したダイヤモンドのフォルム、エメラルドカットをモチーフとし、アイデンティティを巧みに表現。ゴールドケースとサンレイ仕上げのダイヤルが、その輝きに拍車をかける。

少ない装飾を是とするメンズの世界における、控えめなジュエリーとしても機能するはず。

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輝かしい功績を“星座”に見立てた高精度の象徴

K18セドナゴールドケース、39mm径、自動巻き。210万円/オメガ(オメガお客様センター 03-5952-4400)

OMEGA
オメガ/コンステレーション マスター クロノメーター

1952年に初めて登場した「コンステレーション」は、20世紀中期に複数の天文台で開催された時計の精度コンテストにおいて打ち立てた八つの記録を星に見立て、“星座”を意味するこの名がついた。

その後、四つのツメを持つデザインコードが与えられた「マンハッタン」が登場し、今年はその第五世代がローンチ。現在もオメガの最上級モデルとして、精度や耐磁性に優れるマスター クロノメーターを搭載する。

シルクエンボス加工が施されたブルーダイヤルが美しい本作は、星座を擁する夜空のよう。

 

ポルトガル商人のオーダーから生まれたアイコンモデルの新境地

K18レッドゴールドケース、40.4mm径、自動巻き。172万円/IWC SCHAFFHAUSEN(IWC 0120-05-1868)

IWC SCHAFFHAUSEN
アイ・ダブリュー・シー シャフハウゼン/ポルトギーゼ・​オートマティック 40

1930年代、2人のポルトガル商人による「マリンクロノメーターと同等の精度を誇る腕時計を」というリクエストから、ポケットウォッチのキャリバーを積んだ高精度ウォッチを作製。このエピソードが名前の由来となる大ぶり時計の名作「ポルトギーゼ」から、40mm径にダウンサイズしたニューモデルが登場。

6時位置にスモールセコンドを備えた誕生当時のモデルを踏襲したクラシカルなデザインに、堅牢で高品質な自社製キャリバー82200を搭載。高精度ウォッチとしての出自に違わない出来栄えで、エレガンスを醸している。

 

※本文中における素材の略称:K18=18金、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールド

川田有二=写真 菊池陽之介=スタイリング 竹井 温(&’s management)=ヘアメイク 髙村将司=文

# A.ランゲ&ゾーネ# IWC# ヴァシュロン・コンスタンタン# オメガ# カルティエ# ハリー・ウィンストン# 腕時計
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