Watchの群像劇 Vol.11
2020.03.12
WATCH

使い込むほどに価値が増す「経年良化」のブロンズウォッチ6選

素晴らしい腕時計には、唯一無二の存在感が宿っている。

「経年良化のブロンズウォッチ」の中から、強い意志を持つかのように語りかけてくる6本を厳選した。

 

潮風に鍛え上げられダイバーズはさらにタフネスに

PANERAI パネライ/サブマーシブル ブロンゾ-47MM
ブロンズケース、47mm幅、自動巻き。181万円/オフィチーネ パネライ 0120-18-7110

PANERAI
パネライ/サブマーシブル ブロンゾ-47MM

現在のトレンドになっているブロンズケース。その先駆となったのは、今から10年前に登場した「サブマーシーブル」だった。もともとブロンズは硬く錆びにくいことから、古来、船具や潜水用具に用いられた素材であり、パネライとは海という共通の世界観によって呼応する。

経年によりケース表面には緑青(ろくしょう)が浮かぶが、中は劣化しないよう独自の酸化防止加工がされている。これはブラウンのワントーンでフェイスを統一し、ベゼルには異素材のセラミックスディスクを組み合わせた。

 

時とともに深まるブロンズとレザーの風合い

HUBLOT ウブロ/クラシック・フュージョン クロノグラフ ベルルッティ コールドゴールド
世界限定200本。ブロンズケース、45mm幅、自動巻き。222万円/ウブロ 03-5635-7055

HUBLOT
ウブロ/クラシック・フュージョン クロノグラフ ベルルッティ コールドゴールド

2016年に発表されたウブロとベルルッティのパートナーシップは、男の嗜好品である腕時計と革靴の世界観を融合し、大きな反響を呼んだ。以降、両者の結びつきはより深まり、本作では美しいパティーヌで仕上げたヴェネチアレザーのダイヤルとストラップに、ベルルッティのシグネチャーであるスクリットをブロンズのケースに刻み込む。

経年変化していく風合いと自ら手入れし愛着を深めるブロンズは、革靴の嗜みとまさに通じ合い、両者はさらに一体化したのだ。

NEXT PAGE /

歴史あるパイロットウォッチが
ブルーを纏いモダンにアップデート

ZENITH ゼニス/パイロット タイプ 20 エクストラ スペシャル 40MM
ブロンズケース、40mm径、自動巻き。64万円/ゼニス 03-3575-5861

ZENITH
ゼニス/パイロット タイプ 20 エクストラ スペシャル 40MM

1909年、飛行家ルイ・ブレリオがゼニスを腕に着け、英仏海峡の初横断飛行に成功。その伝統を受け継ぐ人気のパイロットウォッチに40mm径のブロンズケースが加わった。

視認性に優れたシンプルなフェイスやグローブを着けた指先でも操作できる大型リュウズなどシンボリックなデザインはそのままに、ブロンズのヴィンテージ感とマットなブルーカラーとのコントラストがモダニティを演出する。またダイヤルの刻まれた“PILOT”の表記は、’50年代にパテントを取得したゼニスだけが記すことができる。

 

船舶用時計の名門が放つ現代のマリンミリタリー

ULYSSE NARDIN ユリス・ナルダン/マリーン トルピユール ミリタリー
世界限定300本。ブロンズケース、44mm径、自動巻き。103万円/ソーウインド ジャパン 03-5211-1791

ULYSSE NARDIN
ユリス・ナルダン/マリーン トルピユール ミリタリー

世界最高峰のマリンクロノメーターを製造し、古くから航海の歴史を支えてきたユリス・ナルダンだけに、海と深い関わりを持つブロンズとの親和性は言うまでもない。

そのケースを纏う300本限定のミリタリーウォッチは、ダークブルーダイヤルの6時位置に赤い数字でシリアルナンバーを記し、その下の“C.W.”のイニシャルで高精度の証しであるクロノメーター(Chronometer Watch)取得を誇示する。

NEXT PAGE /

時代を超越したデザインにブロンズの風格が漂う

MAURICE LACROIX モーリス・ラクロア/アイコン ブロンズ 限定モデル
世界限定500本。ブロンズケース、44mm径、クオーツ。15万5000円/DKSHジャパン 03-5441-4515

MAURICE LACROIX
モーリス・ラクロア/アイコン ブロンズ 限定モデル

モーリス・ラクロアが1990年に発表した「カリプソ」は、ラグジュアリーなスポーティデザインを採用し、当時高く支持された。2016年に登場した「アイコン」は、そのデザインをベースに、特徴であるベゼルに配した6つのアームを再現。翌年にはブロンズケースが限定発売されたが即完売した。

そのあまりの反響の高さから新たにネイビーブルーダイヤルの限定モデルが登場。必要最低限の要素で構成されたシンプルなフェイスは視認性に優れ、実用的だ。

 

スポーティデザインに秘める精度追求の革新性

TAG HEUER タグ・ホイヤー/オータヴィア キャリバー5
ブロンズケース、42mm径、自動巻き。41万5000円/タグ・ホイヤー 03-5635-7054

TAG HEUER
タグ・ホイヤー/オータヴィア キャリバー5

1933年に自動車や航空機用のダッシュボードタイマーとして誕生した「オータヴィア」。腕時計としては’62年から23年間生産され、以降も限定モデルとして登場。愛好家からレギュラー化が熱望される中、満を持して2017年に復刻版として復活を遂げる。

新しくコレクションデビューしたこのモデルは、ブロンズケースにカーキのスモーキーダイヤル&ストラップという絶妙なカラーコーディネイト。ケースに内蔵するのはCOSC認定の高精度自動巻きムーブメント、キャリバー5だ。

 

川田有二=写真 菊池陽之介、石川英治=スタイリング 松本和也(W)=ヘアメイク 柴田 充=文

# ウブロ# ゼニス# タグ・ホイヤー# パネライ# Watchの群像劇# ブロンズウォッチ# 腕時計
更に読み込む