冬遊びをアツくする「アウトドア服と車」。どう選ぶ? Vol.33
2019.12.10
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各ブランドがしのぎを削る極薄時計の戦況をジャンル別レポート!

複雑化する傾向にあった時計の技術革新で、ここ数年激化するのが薄型化競争だ。

薄くするにはパーツ製造や組み立てに高度な技術を要し、たとえ薄くとも強度などの耐久性を備え、精度や駆動時間といった実用性も両立しなければいけない。いわばウォッチメイキングの総合力が求められるのだ。

限られた時計ブランドがしのぎを削る、極薄時計の戦況をレポートしよう。

 

CITIZEN
シチズン/エコ・ドライブ ワン/AR5026-05A

CITIZEN シチズン/エコ・ドライブ ワン/AR5026-05A
SSケース、39mm径、クオーツ。40万円/シチズン 0120-78-4807

クオーツ最薄:2.98mm
40年以上前、世界初のアナログ式光発電のエコ・ドライブを発表したシチズンは、その先駆として究極の薄型化を実現。ムーブメントはほとんどのパーツを新開発し、省スペース化した新設計でわずか1mm厚という極薄に。これを厚さわずか2.98mmというケースに収めた。

さらに薄さだけでなく、消費電力を極限まで抑えてフル充電から12カ月の連続稼働を備える。そんな先進性を、ベゼルに採用したセラミックスとメタルの混合素材サーメットのPGカラーとレザーストラップの組み合わせで美しく際立たせる。

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PIAGET
ピアジェ/「アルティプラノ」アルティメート・オートマティック

PIAGET ピアジェ/「アルティプラノ」アルティメート・オートマティック
K18PGケース、41mm径、自動巻き。294万円/ピアジェ 0120-73-1874

自動巻き最薄:4.3mm
マニュファクチュールとハイジュエラーという二面性を持つピアジェにとって、極薄時計はブランドの神髄である。それは極薄化によって、デザインの自由度とクリエイティブの可能性をさらに押し広げるからだ。

1957年には当時世界最薄のキャリバー9Pを発表。由緒ある伝統は2014年に当時世界最薄手巻きキャリバーとなった900Pへと受け継がれ、これをベースに本作をリリース。ムーブメントとケースを一体化し、ケース厚4.3mmの薄さで世界最薄自動巻き時計のひとつとなった。精緻を極めたパーツが覗くフェイスは、まさに技術の玉手箱だ。

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AUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ウルトラ シン

AUDEMARS PIGUET オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ウルトラ シン
チタンケース、41mm幅、自動巻き。価格要問合せ/オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000

永久カレンダー最薄:6.3mm
時計業界で最も権威がある「ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ 2019」で最優秀賞である、金の針賞を受賞したのが「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ウルトラ シン」。昨年プロトタイプが発表され、今年待望の市販化を果たした一本だ。

超複雑機構、パーペチュアルカレンダーを一体化したムーブメントはわずか2.89mm厚。これを収めたケースの厚みも6.3mmに抑え、自動巻きのパーペチュアルカレンダーでは世界最薄を記録した。ラグジュアリースポーツのパイオニアが薄型コンプリケーションの新境地を開いた。

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BVLGARI
ブルガリ/オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック

BVLGARI ブルガリ/オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック
チタンケース、42mm幅、自動巻き。188万5100円/ブルガリ ジャパン 03-6362-0100

GMT付きクロノグラフ最薄:6.9mm
高級時計のアカデミー賞「ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ 2019」でもブルガリの薄型時計への賛辞はとどまらない。クロノグラフ賞を受賞したのが本作「オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック」だ。

わずか6.9mmの極薄ケースにクロノグラフと第2時間帯表示も備える。ブレスレットにも薄さは貫かれ、バックルデザインも新設計、ハイジュエラーでもあるブランドの美学を示した。世界最薄記録の樹立はこれで5度目となり、今回のグランプリの受賞でさらなる栄華を極める。

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COLUMN
人生をハッピーにする“薄い”モノアレコレ

[左]1mm厚のウエットスーツ
日本の最先端技術を採用したクイックシルバーの世界最薄ウエットスーツ「ハイラインプロ1mmウエットスーツ」。特許申請技術によっていっさいの縫い目をなくし、伸縮性、軽量性、そして保温性を極限まで追求した。7万9900万円/ボードライダーズジャパン 0120-32-9190

[中]1mm厚のうすはりグラス
松徳硝子の「うすはり」は、厚さわずか1mmのグラス。熟練職人による手仕事で仕上げられたグラスは、唇に触れたときの違和感が限りなく少なく、繊細な飲み口が楽しめる。全5サイズ展開。1200円〜/松徳硝子 03-3625-3511

[右]3.9mm厚の有機ELテレビ
美しい映像と臨場感あるサウンドを楽しめるLGエレクトロニクスの「OLED 65W9PJA」は、有機ELテレビとして世界最薄の3.9mmのパネルを備える。オープン価格/LGエレクトロニクス・ジャパン 0120-813-023

 

※本文中における素材の略称は以下のとおり。SS=ステンレススチール、K18=18金、PG=ピンクゴールド

柴田 充、髙村将司、増山直樹、渋谷康人=文

# オーデマ ピゲ# シチズン# ブルガリ# 極薄時計# 腕時計
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