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2019.07.06

時計

圧倒的な美しさ……だから恋すべき麗しのマイ・フェア・ウォッチ


ひと目で惚れ込める美的な外観。作り手が違えば、その美意識も違う。アートや建築、ファッション、自然が生み出す黄金比など、基づく哲学によって異なるその美観は、まさに“五本五色”である。さて、あなたはどんなフェア・レディに恋をする?


パルミジャーニ・フルリエ/トリック クロノメーター、ヴァシュロン・コンスタンタン/パトリモ二ー・マニュアルワインディング、ブルガリ/オクト ローマ

1_PARMIGIANI FLEURIER
パルミジャーニ・フルリエ/トリック クロノメーター
フィボナッチ数列が導く黄金比で魅せるギョーシェ彫り


天才と謳われる凄腕時計師、ミシェル・パルミジャーニがインスパイア源としているのは、自然界に潜む調和のとれたプロポーション、いわゆる黄金比だ。ベゼルのローレット加工が美しいラウンドウォッチ「トリック」の最新作に採用したダイヤルのギョーシェ彫りが、まさにその黄金比によるもの。

松かさが螺旋構造を描くのと同じフィボナッチ数列から導き出される軌道は、美しく、そして非常に複雑。1mmの狂いも許されない精密な技術とともに、自然の神秘がもたらす美を堪能したい。K18レッドゴールドケース、40.8mm径、自動巻き。240万円/パルミジャーニ ・フルリエ ︎03-5413-5745

2_VACHERON CONSTANTIN
ヴァシュロン・コンスタンタン/パトリモ二ー・マニュアルワインディング
金色の外装の中で輝きを放つ“マジェスティックブルー”


エレガンスという言葉を形にした時計が、現存する世界最古の時計ブランドの看板を背負う「パトリモニー」の最新作だろう。薄さ6.8mmのK18PGケースに映えるのは、オリジナルカラーの“マジェスティックブルー”でブルーサンバースト仕上げを施したダイヤルだ。

その上に、細身のバーインデックスやドットのミニッツトラックが、品良くまとめられている。3針デイト付きモデル、レトログラード式のデイデイトモデルもラインナップするが、ダイヤルの美しさを存分に楽しむなら、この2針タイプが最適といえよう。K18PGケース、40mm径、手巻き。199万円/ヴァシュロン・コンスタンタン ︎0120-63-1755

3_BVLGARI
ブルガリ/オクト ローマ
古代遺産のイメージをモダンに伝えるコンビ使い


ラウンドと八角形を組み合わせた幾何学的フォルム。「オクト」コレクションといえば、古代ローマ遺跡であるマクセンティウスのバシリカ(公会堂)の壁面装飾が着想源だ。ケースのファセットを減らした「ローマ」は、オクトの中でも特に優美な印象に。

2019年モデルでは、スチールとゴールドをコンビ使いすることで、ラウンドと八角形の対比を簡潔かつモダンに表現。アンスラサイトカラーのサンレイダイヤルや鏡面のゴールド、サテン仕上げのスチールと凝ったディテールに、ジュエラーとしての美意識が存分に投影されている。K18PG×SSケース、41mm幅、自動巻き。81万円/ブルガリ ジャパン ︎03-6362-0100



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