去る1月にスイス・ジュネーブで開催された「SIHH2019」「WPHH」を中心とする腕時計の祭典。本誌取材班は今年も海を越えてかの地へ。そこで見た感動と世界の目利きたちが唸った傑作を厳選してお届けする。
歴史ある時計の世界も世代交代とともに、新たなスタイルが待ち望まれる。そうした時代の要請に応え、四半世紀を経て新コレクションを発表。その注目度は驚くほどに高い。
次世代へのカウントダウンが始まった
新キャリバーを搭載したニューコレクションであり、モデル名にある「11.59」は、新たな1日が始まる1分前を意味する。ほかにはない特徴のひとつが、風防の形状だ。内側と外側で異なるカーブが描かれ、独特的な表情を生んでいる。
またシンプルなラウンド型ながらミドルケースに八角形のデザインコードを秘め、これをまたぐように配したフレーム構造のラグは、メンテナンス性を考慮してケースバックとの間に0.1mmの僅かな隙間を設ける。
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