日本が世界に誇るタフネスウォッチのパイオニア「G-SHOCK」(以下Gショック)
が今年、誕生35周年を迎えた。個性的なルックスや驚異の機能で常に我々をビックリさせてきたGショックのユーザーは、今も右肩上がりで増加中。
では、なぜGショックはこんなにも我々を魅了するのか? 調べてみたら、みんなが知らないGショックストーリーがわんさか出てきた。その驚きの数々を、Gショックにまつわる数字とともにお伝えしよう。
これまで出荷されたGショックは1億本! 10年後には2億本!?
2017年8月で、発売開始から累計で1億本の出荷を達成したGショック。現在世界の138カ国で販売されており、2018年3月末までにはさらに456万本の出荷が見込まれている。ちなみに、単年での過去最高出荷数は約850万本。これは、オーストリアの人口とほぼ同じだ!
さらに、2013年度は650万本、2014年度は730万本、2015年度は800万本と、年に10%程の伸び率となっている。ってことは、このままいけば10年後には2億本突破!? まったくのどんぶり勘定だけど、不可能を可能にしてきたGショックならあり得る話。
そしてフェイスブックのフォロワー数も、現在世界中に約646万人! このまま販売エリアとSNSフォロワーが増えていけば、そのうち日本の印象も「SAMURAI・FUJIYAMA・G-SHOCK」ってなったりして!?
累計約3200モデル! Gショックはメーカーも把握しきれないビッグファミリーだ
1983年の誕生から2017年8月までにリリースされたモデルの総数は、驚きの約3200モデル! 昨年2017年の単年度だけでも、約170の新作をリリースしている。
そして、現在販売中のモデルはカラバリも含めて約500モデル。毎月新作が登場するだけに多いことは予想していたが、これほどとは……。
ちなみに、すべての数字に“約”が付くのは、ニューモデルの登場があまりに頻繁なため、メーカーでも特定が難しいからなんだって(笑)。
Gショックは、3つの「10」から出来ている!?
Gショック開発の際に、目標として掲げられた3つの“10”がある。それが、「10気圧防水」「10m落下(しても壊れない)」「10年寿命」。通称「トリプル10」と呼ばれたそれら当初の目標を今では軽くクリアしているなんてことは、知ってる人も多いのかな?
1000回も壊して直して生まれたGショックが、クリアすべき100項目の試験
初代Gショックが完成するまでに試作されたテスト機は200本以上。それをビルの3階の高さから落としては直しを1000回以上も繰り返し、ようやく完成した。
現在も、Gショックは新モデルを製品化するまでに全100項目にわたる厳しい試験を設け、その中からそれぞれのモデルに必要な試験が実施されている。
例えば上の加速度落下衝撃試験では、バネの力を利用して時計を天井以上の高さからコンクリートに叩きつけるのと同じ衝撃を与える。角度を変えて何度も行われるその回数はなんと50回以上! もちろんこの50回叩きつける試験は、100の試験項目の中のたったひとつだ。
また、こちらはダイバーズウォッチ「フロッグマン」の水中におけるボタンの耐久性を確認する試験。 水中にセットした時計の操作ボタンを何度も押し続ける。正確な回数は企業秘密とのことだが、 最低でも1000回以上! しかも、 昔はボタンプッシュの作業を人の手でやっていたというから頭が下がる。
こんな「ちょっと厳しすぎやしませんか?」と言いたくなる険しい関門を乗り越えて、新たなGショックが生まれるのだ。
Gショックオフィシャルサイトhttps://g-shock.jp/取材協力=カシオ計算機