フランス・パリ発の気鋭ブランド「O.T.A(オーティーエー)」が、ついに日本上陸を果たした。
何が気鋭かというと、ソールに“ある素材”を用いているのだ。
ちょっとスニーカーをひっくり返してみよう。何か分かるかな?
この複数の切れ目を見て、ピンと来た人は多いかもしれない。そう、“使用済みタイヤ”で作られているのだ。
デザイナーのアルノー・バルボトー氏によると「タイヤをソールに使うというアイデアは、アフリカのある写真からヒントを得ました。そこでは、古い車のタイヤがロープサンダルへと生まれ変わっていました」。
サンダルはあるのに、ソールにタイヤを使用したシューズがない。そんな状況に疑問を持ち、構想から2年の歳月を経て、2018年にブランドを立ち上げたという。
“ソールがタイヤ由来”というアイデアは斬新だが、僕らがもっとも気になるのは履き心地である。タイヤって、だって……ねぇ?
と思う気持ちもわかるが、その心配は要らなさそうだ。製造段階で不純物を取り除いているうえ、もとはタイヤ素材なので耐久性は抜群。一般的なソールと比較すると研磨性が20〜60%低く、摩耗の点でも優れている。
シンプルで、格式のあるフレンチシックなデザインも欠かせない魅力だ。
イギリスのレーベン湖に由来する「グレンコー(Glencoe)」と名付けられた本モデルは、ホワイトをベースに、さりげなくブラックを組み合わせたミニマムなルックス。
アッパーには、上質なイタリアンレザーを採用することで、上品さを際立たせている。
そしてヒール部分には、ユニークなギミックも。アルノー氏がこれまで旅行をしたり、印象に残った場所の座標軸を印字しているという。
タイヤをソールに使うというサステイナブルな試みが新鮮だし、フランスならではのシックで洗練されたルックスと気の利いたデザインもいい。大人カジュアルな着こなしに欠かせない1足となりそうだ。
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