今注目の人に、人生を楽しむためのヒントを聞くインタビュー。登場してくれたのは女優の中村アンさんだ!
家でゆっくりと映画やドラマを観る時間が最高の至福
「おはようございます!」大きなバッグを抱えながら中村がメイクルームに姿を現すと、場が華やいだ。
人を笑顔にする花束みたいな存在感は、優しくて人懐っこい。今回は中村自身も一緒に仕事をしたいと思っていたフォトグラファーとの撮影ということもあり、ワクワクしつつもリラックスした様子がうかがえる。
バッグの中身は私服。なんと今回は、中村自身の私服での登場だ。もちろん本人のスタイリング。
「初めての『オーシャンズ』さんですし、皆さんと相談しようと思いまして」と大量に私物を持ち込んでくれた。艶やかで蠱惑的な大人の女性の顔を見せたかと思いきや、おしゃまな小学生然とした、いたずら交じりの笑みを浮かべるなど、スタイルごとに表情がころころと変わる。
そんな中村のFUN-TIMEは意外にも家でのおこもり時間。「こんなご時世ということもありますが」と、前置きをしつつ静かに語る。
「家でNetflixやHulu映画やドラマを観たりして、ゆっくりすることが楽しいんです。
20代の頃はがむしゃらにジムに通うなど、『何かしなきゃ』と気持ちばかりがはやっていましたが、最近はようやくプライベートな時間を自分の好きなように過ごしていいと思えるようになりました。いろんな映画を観て次回作の準備をしつつ、英気を養っています。
コロナ禍が明けたらゴルフをやりたいな。何度かやったことはあるのですが、当時はトレーニングの一環だったので、今度はちゃんとレジャーとして楽しみたいです」。
私服を大量に準備してくれたことからもわかるとおり、仕事への真摯な姿勢は昔から変わらない。「最初の頃はとにかく必死でした……(笑)」と笑みを浮かべながら追想する。
「どんな仕事でも、求められる結果以上のものを残そうと思っていました。目の前にあることをちゃんとやって次につなげるという作業しかしていなかったので、ある日、それが急に止まると不安になったりして。
25歳でテレビ番組に呼んでいただけるようになったのですが、最初はくらいついていくのに必死で大変でした」。
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