「街角パパラッチ&家」特集 Vol.62
2021.08.22
LIFE STYLE

渡辺真史さんがマーク ジェイコブスの書店「ブックマーク」で感じたアナログの価値

原宿の小道を曲がってすぐにある、こぢんまりとした書店。「ブックマーク」の入り口で渡辺真史さんを迎えてくれたのは、マネージャーの持田 剛さんだ。

訪れたのは渡辺真史さん●1971年、東京都生まれ。ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのディレクター。ローカルとインターナショナル、2つの視点で東京をクルージング。

渡辺  開業何年目になるんですか?

持田 今年で8年目ですね。1993年にタワーブックス(かつてタワーレコード渋谷店7Fにあった洋書フロア)で働き始めてから、本一筋で。気付いたら今年で40代最後の年です。

渡辺 僕は今年で50歳ですが、やはり本の世代。まさにタワーブックスに入り浸っていました。情報や感覚のインプットは本に頼っていた。

持田 貪欲でしたね。今はデジタルの発達で情報の収集先が変わりましたが、本が持つ魅力は変わらない。むしろ、モノとしての価値が上がっています。

渡辺 アナログの再評価ですね。

持田 発行部数が少ない珍しいモノにプレミアム価格が付いたり、本に意匠を凝らす作家やアーティストが増えているのも理由です。

マーク ジェイコブスが運営する書店「ブックマーク」

渡辺 単なる情報ではなく、ひとつが作品であり、本であること自体の価値が見直されている。ところで、この店はマーク ジェイコブスが運営していますよね。なぜ、ファッションブランドが書店を始めたんですか?

持田 もともとマーク本人がアートコレクターでもあって、アートブックもたくさん集めていました。マンハッタンのある小さな書店の閉店のニュースを受けて心を痛めたマークが、そこを居抜きで借りて改めて書店を始めたのがきっかけです。

渡辺 なるほど。この店のセレクトは持田さんが担当されているのですか?

持田 アメリカ本社ディレクターの選定リストをベースに東京のマーケットに合うものをチョイスし、並行して、日本独自のセレクトをディレクターの承認を取って仕入れています。アートに関する洋書を中心に、バッグやアクセサリーも取り揃えています。

渡辺 こだわりがすごい。アメリカでは本のイベントが根付いていますよね。

持田 そうですね。この店も地下にアートスペースを併設していて、イベントも好評をいただいています。心がけているのは、イベントに来店されるファンがカジュアルに作家と話ができて、楽しめる空間です。

渡辺 そう、閉鎖的じゃなく自然でオープンな感じがいい。ちなみに、ここは立ち読み可能ですか?

持田 大丈夫ですよ。ここのスタッフは話好きなので、お客さまにお声がけさせていただくことも多いです。

渡辺 そうやって人と直接関わり合えるのも、リアルの醍醐味ですよね。

ブックマーク
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
電話番号:03-5412-0351
営業:12:00〜20:00 不定休
instagram@thebookmarc 

若木信吾=写真 増山直樹=文

# ブックマーク# 書店# 渡辺真史
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