「Tシャツは男の快楽だ」特集 Vol.14
2021.06.06
LIFE STYLE

壇蜜さんの「オーシャンズに載っている方はかわいい♡」発言、そして休日のお気に入り

オーシャンズ読者の憧れ、知性と美貌を兼備した大人の女性・壇蜜さんにインタビュー!

プライベートのFUN-TIMEに加え、出演映画『ハチとパルマの物語』について語ってもらった。

 

最近のお風呂のおともは伊藤洋一さんのラジオ

妖艶で純真な大人の女性・壇蜜さんにインタビュー「オーシャンズの読者は皆さんかわいい♡」

2階のメイクルームから螺旋階段を伝って下り、撮影セットの前に来ると歩みを止めた。

「よろしくお願いします」。

あのしっとりとした高めの声で挨拶をすると、壇蜜は両手の甲を前で重ね、ゆっくりとお辞儀をする。本当にゆっくり。こちらが頭を上げても、まだ頭を下げていたほど。心のこもった挨拶に、スタッフの心はあっという間に掴まれた。

そして撮影中も魅せられた。フォトグラファーの要望に応じ、表情をコロコロと変えるのだ。蠱惑的な大人の女性を演じつつも、ちょっとした機材トラブルが起きて場が緩んだ瞬間は、少女のように無垢な笑顔も見せる。

男性スタッフのテンションはいつもより確実に高かった。そしてインタビュー席に着くと、今回の撮影についての感想を優しく語ってくれた。

「グラビア撮影のときは、ポージングや衣装のニュアンスを少しずつ変えていくことが多く、かなり時間と柔軟性を要するのですが、今日のようにたくさん動いていろいろなポーズを撮ることはすごく新鮮でした。

あとファッション誌って、時代の中でも洗練されたハッピーな部分を切り取って紹介しているのがいいですよね。見ているだけでポジティブな気持ちがキャッチできるのが素敵だなって思います」。

そして自身のFUN-TIMEに不可欠なのが、水泳とサウナ。

「週2回プールに通っているのですが、泳いでいるときは大変だなという自覚がありながらも、楽しさを感じています。小さい頃からずっと泳げなかったのですが、練習を積んで3年くらい前から泳げるようになりました。

子供の頃のトラウマから、最初は水に顔をつけるだけでも怖かったのですが、今ではクロールと平泳ぎはできます。インターバルを取らずに、30分間泳ぎっ放し。ゆっくりですが確実に泳げる時間が増えているので、それを大事にしたいです。

あと銭湯に併設しているサウナにも通っています。90℃くらいの高温ドライサウナは熱くて荒業のようですが、荒業なんてなかなか味わえないですし、それもまた楽しいです(笑)」。

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また自宅で入浴をしながらラジオを聴く時間も、至福のひとときなのだという。

「今はジャーナリストの伊藤洋一さんの、ラジオNIKKEIの番組『伊藤洋一のRound Up World Now !』が好きでよく聴いています。国内外の経済や社会、政治に関することを解説してくれる番組です。

以前は外交評論家の岡本行夫先生のお話も聴きたいと思っていたのですが、昨年新型コロナウイルスの感染症のために亡くなられてしまいました。こういう時代だからこそ、岡本先生なら何をお考えかなとか、湯船に浸かりながら思いを馳せています。あと最近は、聖書の朗読も好きでよく聴いています」。

経済や宗教などの題材は、FUN-TIMEとは縁遠く感じてしまうが「理路整然とした説明が聴きたくなるんです」と、平然と語る。知的好奇心が強まったきっかけは何だったのだろうか。

「恐らく自分が大人になったからだと思います。それまでは何ごとも効率性の高さをひたすら求めていました。幼い頃から早く大人になりたいと思って生きてきたので、そういう部分も影響していたのかもしれません。

例えば、昔はせっかちすぎて、読書感想文を書くにしても、半分くらいしか読んでいないのに、あらかたわかった気になって書いたりしていましたから(笑)。でも年齢を重ねるにつれて、映画や動画をじっくり観たり、時間をかけて漫画を読んだりということに魅力を感じるようになりました」。

話題に上る男性はかなり年配の方が多いが、オーシャンズ世代の男性についてはどう思っているだろうか。すると目の前の雑誌をパラパラと眺めながら語る。

「なぜか興味が湧くのがおじいちゃんばかりなんです(笑)。自分の知らないことを知っている先生みたいな存在なのかもしれません。そういう方は尊敬しますし、魅力を感じています。

オーシャンズに掲載されている男性は、皆さんすごくかわいく感じます。どんなに格好いいファッションでも、私にはかわいさみたいな部分がすごく滲み出ていると言いますか……。写真に写るとみんなかわいく見えるんですかね?

被写体として撮られて楽しいとか、撮ってもらって名誉だっていうポジティブな気持ちが写真を通して伝わってくるから、それがかわいいと感じるのだと思います」。

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撮影前の丁寧すぎる振る舞いなど、今回は驚かされてばかりだが、今新たに興味を持っていることを聞いて再び度肝を抜かれた。

「エクストリーム・アイロニングという、雪山や水中、崖の上など、エクストリーム(極限)な状況でアイロンがけを楽しむスポーツです。動画で見たのですが、すごくやってみたいです。ただアイロンとアイロン台を持って現場に行くまでがちょっと大変そうですけど(笑)」。

ニッチなスポーツに興味津々である一方で、キャンプなど身近な外遊びには、ただただ後ろ向き。妄想然とした珍妙な理由が妙に可笑しい。

「私は基本的にトロいのでダメなのです。焚き火をしているときにうっかり山火事にでもなったら取り返しがつかないじゃないですか。私が入山することで山火事のリスクとかを考えてしまいますし、私が川に入って変な魚とか来ちゃったらどうしようみたいな(笑)。

自然って、私みたいにトロくないですから。自然と相性が悪かったらどうしようと、いつも考えちゃうんです」。

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デニムシャツ1万7600円、デニムパンツ1万7600円/ともにヘルシーデニム(ゲストリスト 03-6869-6670)、サンダル1万6500円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005)

出演映画『ハチとパルマの物語』は、モスクワのヴヌーコヴォ国際空港で2年間、 飼い主を待ち続けた実話“忠犬パルマの物語” をベースにした作品。実家で犬を飼っていたという自身の過去と重ね合わせて、言葉を選びながら神妙な面持ちで語る。

「うちの犬はパルマのように賢くはなかったですし、いつも耳の裏側が臭い犬でしたが、私にとってはすごく大事な子だったので、いろいろとフラッシュバックしましたし、うるっときちゃいました。そして、作品を観たあとは『優しい涙をありがとう』という気持ちになりました。

自分にとって大事な人や動物に想いを馳せる時間って、愛の時間と言いますか、今はご時世的に社会全体がどこか殺伐としていて、あまりにもみんなが忙しくなってしまって、そういう“愛の時間”に浸ることが希薄になってしまっていると思うんです。

それは本当にもったいないことだと思うので、大事な人を思い出す愛おしい時間を送るためにも、この作品を見てほしいなと感じました」。

インタビュー終了後、「よかったらお持ち帰りください」と、壇蜜自らが差し出したのは煎餅やキャラメルなどの詰め合わせ。しかもスタッフ全員に手渡してくれるという尋常じゃない気配りに、スタッフ全員がまたも骨抜きに。

「『おせんにキャラメル』と言っても、時代的にはもう通じないですよね(笑)」。若いオーシャンズ読者に「おせんにキャラメル」は伝わらないかもしれないが、このキラースマイルは確実に刺さるはずだ。

壇蜜●1980年、秋田県生まれ。5月28日(金)全国公開の日露共同作品映画『ハチとパルマの物語』に出演。2年間、モスクワのヴヌーコヴォ国際空港で飼い主の帰りを待ち続け、今なお多くの人に語り継がれる感動の実話“パルマの物語”が待望の映画化。意外なきっかけで結ばれる忠犬ハチと秋田犬(あきたいぬ)たちとの絆も必見。

KEIICHI NITTA(ota office)=写真 奥田ひろ子=スタイリング 妻鹿亜耶子=ヘアメイク オオサワ系=文

# インタビュー# 壇蜜
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