OCEANS

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また自宅で入浴をしながらラジオを聴く時間も、至福のひとときなのだという。
「今はジャーナリストの伊藤洋一さんの、ラジオNIKKEIの番組『伊藤洋一のRound Up World Now !』が好きでよく聴いています。国内外の経済や社会、政治に関することを解説してくれる番組です。
以前は外交評論家の岡本行夫先生のお話も聴きたいと思っていたのですが、昨年新型コロナウイルスの感染症のために亡くなられてしまいました。こういう時代だからこそ、岡本先生なら何をお考えかなとか、湯船に浸かりながら思いを馳せています。あと最近は、聖書の朗読も好きでよく聴いています」。
経済や宗教などの題材は、FUN-TIMEとは縁遠く感じてしまうが「理路整然とした説明が聴きたくなるんです」と、平然と語る。知的好奇心が強まったきっかけは何だったのだろうか。
「恐らく自分が大人になったからだと思います。それまでは何ごとも効率性の高さをひたすら求めていました。幼い頃から早く大人になりたいと思って生きてきたので、そういう部分も影響していたのかもしれません。
例えば、昔はせっかちすぎて、読書感想文を書くにしても、半分くらいしか読んでいないのに、あらかたわかった気になって書いたりしていましたから(笑)。でも年齢を重ねるにつれて、映画や動画をじっくり観たり、時間をかけて漫画を読んだりということに魅力を感じるようになりました」。
話題に上る男性はかなり年配の方が多いが、オーシャンズ世代の男性についてはどう思っているだろうか。すると目の前の雑誌をパラパラと眺めながら語る。
「なぜか興味が湧くのがおじいちゃんばかりなんです(笑)。自分の知らないことを知っている先生みたいな存在なのかもしれません。そういう方は尊敬しますし、魅力を感じています。
オーシャンズに掲載されている男性は、皆さんすごくかわいく感じます。どんなに格好いいファッションでも、私にはかわいさみたいな部分がすごく滲み出ていると言いますか……。写真に写るとみんなかわいく見えるんですかね?
被写体として撮られて楽しいとか、撮ってもらって名誉だっていうポジティブな気持ちが写真を通して伝わってくるから、それがかわいいと感じるのだと思います」。


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