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2020.10.27

ライフ

インテリアデザイナーとドローングラファー。“2足のわらじ”でこそ得られるもの


「37.5歳の人生スナップ」とは……
>前編はコチラ
ドローングラファーとして活躍する中村 豪さん(写真上)が、ドローンと出合ったきっかけや撮影の仕事につながっていった流れを伺った前編。
後編ではもうひとつの顔であるインテリアデザインの仕事について、そしてその2つの“わらじ”のバランスの取り方についてのお話。
 

1つずつでも、チャレンジを積み重ね続ける

ドローン撮影の面白さと魅力が広く知られるとともに規制が始まり、誰でも自由に飛行・撮影というわけにはいかなくなった。
つまりは、ドローン撮影の世界はますますプロフェッショナルになったということ。その中で中村さんは第一人者としてますます現場に呼ばれるようになる。
2018年には、大河ドラマ「西郷どん」のオープニングでドローン撮影を担当。大自然を美しくダイナミックにとらえたオープニングの実写映像は話題となった。このときはオープニングだけでなく、劇中の撮影においてもドローン撮影を担当した。
「好きで始めて夢中になったものが、仕事として求められ、一個一個チャレンジを積み重ねていって、今に至っているという感じですね」。

そして、もうひとつのインテリアデザインというキャリアのスタートは、ドローンとの出合いよりかなり前に遡る。
そして、そのきっかけを中村さんが「すべては波乗りのために、なんですよね」というのは、サーフィンをする時間を自由に持つために選んだ仕事だからだ。
「サーフィンってコントロールできない自然が相手なので、自分がスケジュールを合わせられる働き方をしないとならないわけです。だから、普通に会社に勤めるということは選択肢になかったんです。
20代の頃には、いろいろなアルバイトをやりました。配送ドライバーや工事現場、レストランなど、基本、昼に自分の時間がたくさんあるというものが多かったかな。
一度、好きなことならいいのではと、サーファー向けに波情報を発信する会社に就職してみたこともありますが、波情報を見ていると自分が波乗りしたい気持ちが高まってしまうので、だめでした(笑)」。


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