2020.10.10
LIFE STYLE

ザ・ノース・フェイスの鰐渕さんのプライベートな“リアル登山スタイル”

「アウトドア好き業界人のOFF着事情」とは……

ザ・ノース・フェイスのプレス担当、鰐渕 航さんは現職に就いて以降、自然との距離をいっそう縮めている。

ライフワークとしているのは登山とキャンプだ。それぞれ手に取るアイテムのアプローチが異なるのも面白く、それらの着こなしからは、彼本来のパーソナリティが透けて見えるのだった。

まずは登山スタイルを拝見。

鰐渕 航さん●セレクトショップにて販売とプレス業務を経験後、現職へ。ザ・ノース・フェイスのプレスとしてメディア対応に追われる傍ら、社内の販促物の制作やイベントの運営にも携わる。アウトドアに目覚めたのは転職後。キャンプや登山など、仕事でもプライベートでも自然に身を投じ、心身ともにリラックスさせるのが日課。

街でも山でも活躍する優秀カットソー

荷物を増やさないため、4日間をこのカットソー1枚で過ごしたところ、臭いに悩まされることもなく、いつでも快適でいられたという。カットソー/アイスブレイカー、ショーツ/ザ・ノース・フェイス、ブーツ/スポルティバ、キャップ/サンデー アフタヌーン、サングラス/オークリー、リュック/マックパック(すべて私物)。

いい年になった大人たちにとって、“一見普通に見えて、普通じゃないアイテム”は好都合。派手ではないが、機能性に長けたアイテム、ということだ。鰐渕さんのアイテムチョイスは、まさしく世の大人たちの願望を代弁している。

「トレッキングでは、機能性や素材、動きやすさをとにかく重視します。基本的には、汗ジミや汚れが目立たないようなダークトーンで全身をまとめますね」。

ただそれが、図らずも山着についてまわる野暮ったさをいなした要因にもなっている。しかも、トップスに着たTシャツがこれまたすごい。

写真は昨夏に訪れた北アルプス。燕岳から大天井岳へ向かうさなかに撮影したものだ。40km以上のコースを4日間かけて練り歩くため、テントや水、食料、寝袋といった装備品を背負う。その重さは、なんと25㎏オーバー。それでも涼しい顔でいられるのは、アイスブレイカーのカットソーのおかげでもある。

「肌にいちばん近いウェアであるベースレイヤー選びは、非常に大事です。登山では汗を大量にかきますから、うまく処理しないと汗冷えして、低体温症になりかねないですからね。これはメリノウール素材で、汗の吸収性が高くて、そのうえ速乾性も高い。天然の防臭作用があるのでいつでも快適ですし、街での使用もおすすめです」。

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ダークトーンに映えるカラフルな小物遣いが◎

木曽駒ケ岳山頂でのテント泊を終え、下山中の写真。鰐渕さんは地道に下から登って行ったが、実はロープウェイもあるので2000mまでは簡単に行けるという人気の山。ジャケット、パンツ、キャップ、ザック/すべてザ・ノース・フェイス、ブーツ/スポルティバ、サングラス/オークリー(すべて私物)。

中央アルプスの木曽駒ケ岳にある、千畳敷カールという有名な場所で撮影したときの一枚。黒のワントーンがストイックな印象を与える。

「意図したわけではないんですけどね(笑)。先程ご紹介した登山スタイルと同様に、選ぶ色は決まってダークトーン。特にパンツは、着回し力の高い黒以外ははきません」。

アウターはザ・ノース・フェイスの定番「クライムライトジャケット」を選んだ。「かなり信頼が置ける」と力を込める。

「このときはかなりの爆風で、確か風速は15m前後だったかと思います。晩夏の山は陽射しもそこそこ強いのですが、季節は秋に差し掛かっているので、風が吹けば肌寒さを感じます。晒され続けるとすぐさま体温を奪われる。改めてアウターシェルの大切さを感じましたね」。

そして、黒のワントーンによる重く淡白な印象を、鰐渕さんはギア類でカバーする。

ブラックコーデで主張するホワイトのバックパック。

「このザックは、素材とカラーが気に入っていてよく使っています。ぞんざいに扱っても屈強極まりなく、ホワイトの色もザックでは割と珍しい。結果、全身のいいアクセントになりましたね」。

同じモノトーンでも、黒の反対色である白が一点入るだけでどこか軽快な面持ち。意図せず、マットのイエローもいい挿し色となっている。このバランス感は、ウェア&ギア選びにおけるいい指針となりそうだ。

 

次回はキャンプスタイルを覗いてみよう。

「アウトドア好き業界人のOFF着事情」とは……
頼もしさを得て、楽しさを犠牲にするーーそんなアウトドア服はもう勘弁。じゃあ、お洒落な業界人はどんな服でアクティビティを楽しんでいるのか。見た目も機能も諦めない、アウトドア好き業界人のOFF事情。
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菊地 亮=取材・文

# アウトドアスタイル# キャンプ# 登山
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