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ダークトーンに映えるカラフルな小物遣いが◎

木曽駒ケ岳山頂でのテント泊を終え、下山中の写真。鰐渕さんは地道に下から登って行ったが、実はロープウェイもあるので2000mまでは簡単に行けるという人気の山。ジャケット、パンツ、キャップ、ザック/すべてザ・ノース・フェイス、ブーツ/スポルティバ、サングラス/オークリー(すべて私物)。
中央アルプスの木曽駒ケ岳にある、千畳敷カールという有名な場所で撮影したときの一枚。黒のワントーンがストイックな印象を与える。
「意図したわけではないんですけどね(笑)。先程ご紹介した登山スタイルと同様に、選ぶ色は決まってダークトーン。特にパンツは、着回し力の高い黒以外ははきません」。

アウターはザ・ノース・フェイスの定番「クライムライトジャケット」を選んだ。「かなり信頼が置ける」と力を込める。
「このときはかなりの爆風で、確か風速は15m前後だったかと思います。晩夏の山は陽射しもそこそこ強いのですが、季節は秋に差し掛かっているので、風が吹けば肌寒さを感じます。晒され続けるとすぐさま体温を奪われる。改めてアウターシェルの大切さを感じましたね」。
そして、黒のワントーンによる重く淡白な印象を、鰐渕さんはギア類でカバーする。
ブラックコーデで主張するホワイトのバックパック。
「このザックは、素材とカラーが気に入っていてよく使っています。ぞんざいに扱っても屈強極まりなく、ホワイトの色もザックでは割と珍しい。結果、全身のいいアクセントになりましたね」。
同じモノトーンでも、黒の反対色である白が一点入るだけでどこか軽快な面持ち。意図せず、マットのイエローもいい挿し色となっている。このバランス感は、ウェア&ギア選びにおけるいい指針となりそうだ。
 
次回はキャンプスタイルを覗いてみよう。
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菊地 亮=取材・文


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