2020.09.04
LIFE STYLE

環境のための脱・レジ袋化なのだから、究極にエコなエコバッグを探してみた

「“本命”エコバッグ」とは……

脱・レジ袋化の背景には環境への配慮がある。せっかくエコバッグを選ぶのなら“素材”に着目してみたらもっと面白いかも。

ってワケで、クリーンな素材で作られた、超エコなエコバッグを招集。

“もったいない”をカタチにしたバッグ

「R-コットントート」/フリーレイジ
H45×W30×10cm 3500円/フリーレイジ 075-323-7683

このバッグに使われているのは、綿糸を製造する際に削り落とされていく綿の残りカス。つまり、不要とされていた産物である。その綿の残りカスには、「コンタミ」と呼ばれる葉ゴミや種カスが混在しているため、これまで世に出ることはほとんどなかった。

ただ、このバッグを手に取れば、それらが生地に自然なムラを生み、なんとも味わい深い風合いを作り出していることがわかる。

決して品質を下げることなく、むしろ肌触りも良く、洗濯するほどにふっくらとした優しいフォルムを描き出すことにも気付くはずだ。

まるで“もったいない精神”の化身のようなバッグ。レジ袋を使うなんてもったいない! と感じるようになった今、エコバッグもこんなエコなアイテムから登用したい。

 

厳しい審査をくぐり抜けた本物のオーガニック

「R-コットントート」/マイケルリンネル
H40×W46×10cm 2500円/マイケルリンネル(カーツ 03-5791-2617)

英国でも指折りのバッグブランド、マイケルリンネル。ポストマンたちのハードワークを支えてきた歴史がその屈強さを物語る。

メッセンジャーバッグはよく知られるところだが、こちらは至ってシンプル、かつクルクル丸めてコンパクトに持ち運べるトートバッグだ。

使用したのはオーガニックコットン。いわゆる化学肥料を使わずに育てたコットンは、体にも地球にも優しいシロモノ。ファッションシーンにおいてもあらゆるアイテムに使われているが、こちらはモノが違う。何せ、あの「GRS」のお墨付き。

GRS(Global Recycled Standard)は、リサイクル含有物、加工流通過程管理、社会および環境慣行、化学規制の第三者認証といった要件を設定した国際的な完全製品基準のこと。ワールドクラスの信頼に足る素材で仕上げられたアイテムならば、安心して使えるってもんだ。

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畳む順番まで教えてくれるリサイクルバッグ

H36×W28cm 4600円/フライターグ(アーバンリサーチ 神南店 03-6455-1971)

トラックの荷台を覆うタープ、安全を担保する車のシートベルト、自転車のタイヤのインナーチューブ……どれも製造時は大事な役目を担っていた。しかし、時間が経てばお役御免、新品と入れ替わる。それが世の常であり、サイクルである。

そこに異議を唱えたのがフライターグだ。

日本で紹介されてからもう何年も経つため、知っている人も多いだろう。役目を終えた(と思われていた)素材を主役にバッグなどを作り続けるスイスのブランドである。こちらはその最新作。

ボディで使われているのはペットボトルのリサイクル生地。留め具はかつてトラックタープだったものをリサイクルして使用した。

ご覧のようにコンパクト化できるのだが、その折り畳み手順をデザインとして取り入れるなど、なんともニクい演出に惚れ惚れしてしまう。

 

高級スエードのように見えて実は……

H32.5×W40×D23.3cm 1万9000円/バーニーズ ニューヨーク 0120-137-007

あらゆるブランドが本革の使用を控え始めている昨今。その流れには大いに賛同だが、レザーの魅力を知る我々としてはいささか寂しい側面もある。

そんな気持ちを知ってか知らずか、バーニーズ ニューヨークより素敵な提案が。“より長く大事にお使い頂けるモノ作り”をコンセプトに提案しているのが、このバッグ。表面のザラッとした質感はどこからどう見てもスエード。毛羽を抑えた丁寧な仕上げはなんとも高級感がある。

実はこれ、東レ社が開発したマイクロファイバースエード。いわゆる“化繊”である。「ビニール袋を減らすためのエコバッグを化繊で作るなんて本末転倒だ!」と思うかもしれない。でも、これは最新の環境負荷低減技術で作られた、れっきとしたエコ素材。

耐久性があり、耐光性にも優れているから陽の光で色褪せることもない。しかも、外見に反してコンパクトにもでき、さらには自宅での洗濯も可能な優秀バッグ。環境に負荷を与えず、そのうえ長く愛用でき、お洒落心も満たされる。こんなエコバッグを待っていた!

 

環境に対するアプローチは多種多様。どんなカタチでも、エコなエコバッグなら環境への優しさも2倍ってワケだ。

「“本命”エコバッグ」とは……
レジ袋も有料化し、いっそうのエコマインドが求められる昨今。改めて地球との共存を考えるなら、傍らには常に相棒となるエコバッグが必要である。じゃあ“本命”はどれ?
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菊地 亮=文

# エコバッグ
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