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2020.09.04

ライフ

湘南国際マラソンが“マイボトル”をルール化。衝撃のゴミ量を大幅削減へ

海洋プラスチックゴミを始め、世界中で環境汚染の問題が深刻化している。
海を愛し、ランニングを愛するオーシャンズな男たちは、ぜひ日本で行われる“世界初の取り組み”に注目してほしい。
国内の人気マラソン大会のひとつ「湘南国際マラソン」が、ゴミの大幅削減を実現するため、“400mlのマイボトル持参”をルールとした新しい形の大会を2021年2月28日(日)に開催することを決定した。

一大会で約5.7万本のペットボトルゴミが発生

マラソン大会でゴミがどれぐらい出るかをご存知だろうか?
昨年の湘南国際マラソンでは、ランナーに給水を行うために、ペットボトルが約3万1500本、紙コップやプラカップが約50万個、フィニッシュ後に配布されたペットボトルで約2万6000本のゴミが出た。
ひとつのマラソン大会で、ランナーの喉を潤すためだけにこんなに大量のゴミが出るのだ。しかもこれは湘南国際マラソンに限った話ではない。全世界のマラソン大会で起きていることだ。

もしあなたがマラソン大会に出たことがあれば知っているだろう。ゴミ箱は用意されているものの、ポイ捨てをするランナーも意外と多いことに。
そのゴミはアスファルトに散乱し、ともすると風に吹かれて転がっていく。それらを掃除するのはボランティアの人たちだ。申し訳ない気持ちになるし、すべてが回収されているとも限らない。
資源の無駄づかい、海洋プラスチックゴミの問題、そして焼却時のCO2発生と気候変動への影響……次世代のためにも、湘南国際マラソンはこの大量のゴミを極力なくそうと考えた。そこで導入されたのが“400mlのマイボトル持参”ルールなのである。


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