この夏、あれもしたいし、コレも欲しい! Vol.31
2020.08.26
LIFE STYLE

「落ち着いたらサウナに行きたい」人気俳優・磯村勇斗さんのFUN-TIME

現在劇場公開中の映画『今日から俺は!! 劇場版』に出演する、今注目の俳優・磯村勇斗さん。

どんな役柄も自在に演じきる若手俳優は、どんなプライベートを送るのか。その素顔に迫る。

 

自粛が落ち着いたら、真っ先に行きたいのがサウナ!

どんな役柄も自在に演じきる、人気俳優の磯村勇斗さん
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リモートインタビューでは、機材の不具合などから相手の声が途切れるときがままある。

そんなとき磯村勇斗はよく聞こえなかった質問に対し、画面いっぱいに耳を近づけて必死に相手の言葉を拾うと「こういうことですよね?」と、質問の意図を自ら咀嚼し、丁寧に答える。画面越しからでも好青年ぶりが伝わる。

そんな磯村にとってのFUN–TIMEは、昨年出演したドラマ「サ道」以来、やみつきになっているというサウナ。

「心が無になるサウナは、何よりも至福です。自粛する以前は週5で通っていました。早く行きたくて毎日うずうずしています(笑)」。

「サウナそのものも最高ですが、そのあとにも楽しみがあるんです」と、満面の笑みで続ける。

「サウナのあとに食べるご飯のことを“サ飯”と言うのですが、これがまたいい。サウナ後は体が栄養を欲しているようで、ご飯がいつも以上に美味しく感じるんです。僕にとって最高のサ飯は寿司! 正直、寿司を美味しく食べるためにサウナに入るときもあります(笑)」。

自粛期間中は圧力鍋に鶏の手羽元と長ネギ、生姜、ニンニクを入れて煮込み、中華風スープを作っていたというくらい料理はお手のもの。時間のあるときは燻製作りもするそう。

ここまで聞くと、食に対して一家言を持っていそうに思えるが「まったくそんなことなくて……、 グルメでもないですし、料理もざっくりですから」と、頭を左右に大きく振って否定する。

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サウナ、燻製作り、ゾンビ映画、都市伝説……。どれも大切なFUN–TIME

「燻製はアルバイトをしていた店で作り方を教えてもらって以来、自宅でもやるようになりました。いちばん好きなのは自家製ベーコン。豚バラをブロックで買って、そのまま吊るすのですが、これが美味しくて。下味とか塩漬けには3日〜1週間くらいかかりますが、燻すとき以外は基本放置しているので簡単です」。

ただ、燻製作りの楽しみは食べるだけではない。

「無心に下準備をしている時間や、燻されている香りを、何も考えずにただボーッと嗅いでいるときも、自分にとって大事な時間になっています。さっき話した中華風スープを作っていたときも、じっくりコトコトと煮込んでいる時間は本当に幸せでした(笑)」。

大好きなサウナや料理、燻製作りに共通する魅力は、何も考えず無になれる時間。磯村にとって、そんな瞬間に浸れるという大好きな趣味がほかにもまだある。それはゾンビ映画と都市伝説。

「ゾンビ映画は昔から兄と一緒に観ていた影響で、今でも大好きで……、最初は怖かったのですが、ゾンビが存在することでそれまで築かれていた関係が変化し、もっと深い人間模様が見えてくる部分に惹かれていきました。

都市伝説も昔から興味があり、その手のテレビを観たり、ネットで情報を拾ったり。政府の陰謀や宇宙人の仕業とかいろいろな説がありますが、実際、真実かどうかは別にして、いろんなことを無限に想像できるじゃないですか。そこに夢があるというか、想像するだけでワクワクするんです(笑)」。

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約一年半ぶりの“今日俺”の現場は久々に家族と再会したような気分

現在劇場公開中の映画『今日から俺は!! 劇場版』も、笑いあり、アクションありの人気コメディ。ゾンビ映画や都市伝説とはまた違った意味で心躍る作品だ。

過去に演じたドラマ 「仮面ライダーゴースト」のアランや「ひよっこ」の前田秀俊などと並び、今作で演じた相良猛もハマり役と評されている。それは、キャラクターと役者を混同してしまい、磯村のことを本気で嫌っていた視聴者もいたほど。

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「相良は一筋縄ではいかない卑劣で極悪非道な不良ですが、自分自身、ここまで徹底してヒールを演じたのは初めてだったので、すごく新鮮で楽しかったです。入念に役作りをしたおかげで、振り切った芝居ができたと思います。

世の中的に、まだまだ現状復帰には程遠い状況での映画公開となってしまいましたが、不安な雰囲気を吹っ飛ばすくらいスカッとする内容になっているので、何も考えずに、ただただ笑ってほしいです。この作品を通じて、今のこの重たい空気を打破するような勢いを届けることができたらいいなって思います」。

ドラマシリーズ以来、久々に『今日から俺は!!』の現場に帰ってきての率直な感想を求めると「ずっと会っていなかった家族に再会した感じでした」と振り返る。では、磯村にとって理想の家族とはどんなものなのだろうか。「理想の家族!? そんな質問初めてです」と、最初は戸惑いながらも思案し、ゆっくりと語り出す。

「つらいことがあっても、とにかくみんなで笑い合っているような家族がいいです。実際、自分は家族としょっちゅう喧嘩や衝突はありましたけど、今になって思い返すと、なんだかんだいつもみんなで笑っていたなぁと。車で遠出をしたり川へ釣りに行ったり、子供の頃に幸せの瞬間がたくさんあったんです。

将来もし自分の子供ができたら、僕と同じように大人になっても子供の頃に楽しかったことや笑っていた記憶が残っていてくれたらと……、そういう思い出づくりができる家族が理想です。だから、誕生日などイベントごとも大事にしたいですし、旅行にも頻繁に行きたいです。僕がそうやって育ててもらったので」。

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ヒゲづらのダンディな男になって、キャンプを楽しむのが理想

最後に、自身が思い描いている理想的な40代について聞くと、かなり具体的な未来像が浮かび上がった。

「とにかく落ち着きのある男性、ビジュアル的にはヒゲが似合うダンディな感じが理想です。趣味としてキャンプは絶対にやりたい。

キャンピングカーで湖のほとりまで行って、夜はみんなでバーベキューをして、翌朝は湖を眺めながらひとり静かにコーヒーを飲むっていう。仕事のことはいっさい考えず、ただボーッと(笑)。キャンプに関しては40代とはいわず、世の中的に落ち着いたら近いうちに実現させたいです」。

子供のように無邪気な笑顔で、理想のオヤジ像を語ったところで、リモートインタビューは終了。磯村は深々とお辞儀をしながら「趣味が増えたら、またよろしくお願いします(笑)」と丁寧にあいさつをすると、間もなく画面から消えた。

役柄を通しさまざまな表情を見せる演技派俳優も、その素顔は好青年。画面越しではなく面と向かってじっくりと話したい、そう強く思わせる実に気持ちのいい男だった。

 

磯村勇斗●1992年、静岡県生まれ。2015年「仮面ライダーゴースト」、’17年のNHK 朝の連続テレビ小説「ひよっこ」などで注目を集める。また’18年のドラマ「今日から俺は!!」で、第14回コンフィデンスアワード・ドラマ賞新人賞を受賞。現在公開中の映画『今日から俺は!! 劇場版』ではドラマシリーズに引き続き、相良猛(さがらたけし)役を熱演している。

長山一樹(Sー14)=写真 齋藤良介=スタイリング 佐藤友勝=ヘアメイク オオサワ系=文

# インタビュー# 磯村勇斗
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