それは禁断の着心地……愛さずにはいられない「楽な服」! Vol.29
2020.04.20
LIFE STYLE

ユニークな場所が、豊かな人をもたらす。ある会社の“環境”戦略

イノベーションを生むアイデアも、源をたどれば働く環境に左右される。当たり前のことだが、その思いを新たにしてくれる企業が、この「Plan・Do・See(プランドゥシー)」だ。

ユニークな環境がスタッフにもたらすものは、何だろうか。

 

オフィス内のユニークな仕掛けがユニークなアイデアを生み出す

今回取材をした会社「プランドゥシー」 日本の主要都市で、ホテル・旅館・ブライダル・レストラン・料亭の企画、運営・事業コンサルティングなどを行う。
今回(2020年2月)取材をした会社「プランドゥシー」 1993年創業。「日本のおもてなしを世界中の人々へ」を企業理念に、日本の主要都市で、ホテル・旅館・ブライダル・レストラン・料亭の企画、運営・事業コンサルティングなどを行う。2020年7月には東京・青山ベルコモンズ跡地に「THE AOYAMA GRAND HOTEL」の開業を控える。

写真の空間は本社オフィスである。決してカフェではない。プランドゥシーは、日本全国でホテル・レストラン・ウェディングを展開する大企業。とりわけ就活生には憧れの存在で、各種人気ランキングにおいては、上位にその名が挙がることもしばしば。

人気の理由に「企業理念への共感」を挙げる声が多く、オフィスのビジュアルからもイノベイティブな雰囲気は伝わってくる。

受付とは思えないほどの開放的なエントランス。

「いわゆるフリーデスクです。セクションの上長のみが風水によって席を決められていますが、あとは自由」と、キャスティング室の浅葉翔平さん(以下同)。また飾られるアートやチェア、調度品は、すべて“本物”だ。

これを自分で揃えるとなると、いったいいくら必要かと邪念が頭をよぎる。実際、取材中も至る所でミーティングが行われており、活気に満ちていた。「垣根のない空間だから、シームレスなコミュニケーションが可能」という浅葉さんの言葉にもリアリティが増す。

壁一面や天井には、玉田多紀さんによる段ボールアートを配置。ほかにも掛け軸や絵画が所狭しと陳列。

こうしたユニークな労働環境がユニークなアイデアを生み出すのだ。例えば、今年から導入される「そんなラッキーもあるで“賞与”」。嘘みたいなネーミングだが実在する。年2回の通常賞与に加え、決算分配の1回、そしてこの“賞与”が年2回。

書棚には、社員が推薦する図書が設置され、知的交流も活発だ。

「簡単に言えば、くじ引きボーナスです(笑)。1等○十万円から5等数千円まで20人がランダムに当たります。業績という数字に反映されない部分でも誰かが何かに貢献している。この賞与で陰の働きにも光が当てられれば、と発案しました」。

NEXT PAGE /
サッカー元日本代表、本田圭佑選手など、交流のある人からの寄せ書き。敏腕起業家として知られる野田豊加社長の人望も。

ほかにも個性溢れる施策は数多い。社内公募では、例えば個人プレゼンによってスタッフ職からゼネラルマネージャーに、あるいはバーテンダーから寿司職人に立候補することもできる。

また世界中のホテルの宿泊費やレストランの飲食代の費用を会社が半額負担する福利厚生も充実。

毎年GM職が表彰する「MVP」の社員たちを掲示。賞品として海外旅行が進呈される。

「行動指針として“I am one of the customer”を掲げ、『I』とはお客さま。スタッフの人間性が豊かになるほど、お客さまへの共感力も高くなり、柔軟な接客につながります」。

ユニークな空間は、ある意味で同社の理念の象徴といえるだろう。

 

ユニークな環境は働く人にとって幸せですか?

吉田直人さん(31歳)
「基本自由ですが、“ホテルで接客できる装い”がドレスコード。ジャケパンやスーツが多いですが、ノーアポの日はTシャツなども。新たな挑戦ができる職場に日々ワクワクをもらってます」。

 

鯨岡杏菜さん(25歳)
「福岡でウェディングプランナーを務めたのち、現在は人事業務で就活生に対応。また、プランナーと人事の“社内副業”に向けチャレンジ中。誰かの人生を豊かにする一助になれればと」。

 

鈴木泰之=写真(静物・取材) 三浦安間、山本雄生=写真(取材) 小山内 隆、髙村将司、増山直樹=文

# オフィス# プランドゥシー
更に読み込む