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2020.03.20

ライフ

キングダムにウシジマくん。予想読了時間で逆引く、今読むべきマンガ

「インドアライフ充実術」とは…
北斗の拳、キャプテン翼、ドラゴンボール、スラムダンク……“マンガ黄金期”に育ったオーシャンズ世代だけど、「大人になってからマンガはご無沙汰だ」って人も多いはず。でも、「コレはいつか読もう」なんて考えている作品もあるんじゃない?
ってことで、家で過ごす時間がある今だからこそ一気読みできる話題作たちをピックアップ。セレクト条件は①俺たちが大人になってから連載が始まって(=2000年代半ば頃から)、②大人にも人気があって③一気読みに時間がかかる長編の3つ。
どれもメジャー作品だが、今回算出した「予想読了時間」(4ページ1分で計算)を目にすれば、きっと「今読まなきゃ一生読めないかも……」と感じるに違いない。
 

①『キングダム』最新刊 57巻、計1万2194ページ
予想読了時間=約51時間

『キングダム』原泰久 著、ヤングジャンプコミックス(集英社)。
週刊ヤングジャンプにて大人気連載中のマンガ『キングダム』。その人気はもはや説明不要で、昨年の映画版が大ヒットしたことも記憶に新しい。
時は紀元前3世紀、500年続いた戦乱の時代(春秋戦国時代)に、ついに終止符を打った男が現れる。かの始皇帝である。その右腕となったのは、何も持たない下僕の身の上から天下の大将軍へと駆け上がったマンガの主人公・信(しん)であった。
物語は下僕時代の信と、幼き日の始皇帝「贏政(えいせい)」の壮絶な出会いからスタート。信は戦場のど真ん中で、贏政は政治の世界で、それぞれ無数の修羅場をくぐり抜けて大人になってゆく。2人の凄まじい成長っぷりはいつも感動的で、作中に登場する数々の武将たちのキャラクターも実に魅力的だ。
大迫力の戦闘シーンと読者の想像の上をいく知略のぶつかり合いを心ゆくまで満喫し、今からでもこのブームに追いつこう。
 

②『闇金ウシジマくん』全46巻、計9660ページ
予想読了時間=約40時間15分

『闇金ウシジマくん』真鍋昌平 著、ビッグ コミックス(小学館)。
15年にわたる長期連載を経て、ついに昨年、惜しまれながら完結を迎えた『闇金ウシジマくん』。主人公・丑嶋馨(うしじま・かおる)が経営する闇金融の社員や顧客(債権者)、商売敵、半グレ集団や暴力団員など、さまざまな登場人物を通して裏社会が垣間見えるノワール作品だ。
作者の真鍋さんは、15年間もの月日をかけて債務者や金融業者など、1000人以上に直接取材。そうして描かれたマンガは搾取する側とされる側のコントラストが鮮明で、「ドキュメンタリーよりリアルなフィクション」と名高い。
平穏に暮らしていた一般人が小さな過ちから一気にどん底へと堕ちていく様子は、現実社会のもつ残忍さを恐ろしいほど映し出している。晴れやかな青春ストーリーではないが、多くの学びと教訓、ときには感動を味わうことができ、虜になる人が続出。ファンを公言する著名人も多く、ドラマ化・映画化も大好評となった。


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