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③『宇宙兄弟』最新刊 37巻、計7940ページ
読了予想時間=約33時間

『宇宙兄弟』小山宙哉 著、モーニングKC(講談社)
このマンガが教えてくれるのは、「夢に挑戦するのは、何歳からだって遅くない」ということである。
「一緒に月へ行こう」と誓い合った幼き日の南波兄弟。それから約20年後、夢へと一直線に生きた弟・日々人(ひびと)は見事にNASAの宇宙飛行士となり、日本人初の月面歩行者として歴史に名を刻もうとしていた。
一方で、主人公である兄・六太(むった)は大学院の修了後、大手企業に就職。無難で堅実な人生を送っていたが、とあることがキッカケで勤めていた会社をクビになってしまう。どんどん夢を実現していく弟に引け目を感じていた六太だが、退職を機にJAXAの宇宙飛行士試験に挑戦することを決意する。
さまざまな苦難に直面しながらも、実直に、そして柔軟に目の前の課題に取り組み、ひとつずつ壁を乗り越えていく六太たちの姿に見習うべきものもあるはずだ。果たして兄弟で月面に立つ日はくるのか? 終章へ突入した物語のクライマックスを見逃すな!
 

【番外編】
『鬼滅の刃』最新刊 19巻、計3680ページ
読了予想時間=約15時間20分

最後に、まだ長期連載作ではないが「これは無視できない」というタイトルを番外編として紹介しよう。
『鬼滅の刃』吾峠呼世晴 著、ジャンプコミックス(集英社)
今、社会現象として巷を賑わせている『鬼滅の刃』は、2016年から週刊少年ジャンプにて連載中の超話題作。弱冠30歳の漫画家、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏による初の長編連載作品である。
その人気ぶりは凄まじく、「オリコン週間コミックランキング」で第1位〜第10位までをすべて『鬼滅の刃』が単独で独占してしまうという史上初の快挙を達成。しかも4週連続で更新(3月9日時点)しているというのだから、もはやマンガ史の生ける伝説である。
舞台は大正時代の日本。人を喰う鬼が跋扈(ばっこ)する世の中に生きる主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が、最愛の妹を助けるために鬼と戦うというストーリーである。炭治郎の優しさ、魅力ある登場人物たち、そしてスピーディなストーリー展開……など、魅力は尽きない。
感度が高い大人なら、今ごろ「なんでそんなに人気なの?」と気になって仕方がないハズ。爆発的なムーブメントの渦中に飛び込み、人気の理由を自らの目で確かめてみよう。
 
マンガは日本が世界に誇る立派なカルチャー。この恩恵を享受しないなんてもったいないし、こうした楽しみ方ひとつで「インドアライフも最高じゃん!」と思えるはず。未読のマンガがあったなら、さっそく読み始めようじゃないか。
インドアライフ充実術 何かと外出が厳しい時季だけど、見方を変えればピンチもチャンス。自宅でアクティブな休日を楽しむ、インドアライフのジュージツジュツをデンジュ。上に戻る
原嶋鉄人=文


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