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2020.03.02

ライフ

ヨガインストラクター更科有哉(42歳)。人生ワクワクし続けるために「夢は大きくあれ」

>連載「37.5歳の人生スナップ」を読む
前編はこちら
 更科有哉
25歳でヨガと出会い、30代でヨガインストラクターとしてデビューを果たした更科有哉さん(42歳)。
技術力と集中力を要する難易度の高い「アシュタンガヨガ」の日本における第一人者は、どのようにして人気インストラクターへと成長していったのだろうか。

車で日本全国を縦断したヨガの旅

更科有哉
ヨガ発祥の地であるインド南部での修行後、更科さんのヨガへの向き合い方や意識は大きく変わっていた。
「帰国してすぐ、インドでの日々を友人に報告したら、日本でもアシュタンガヨガをもっと広めようという話になりました。どうせなら、東京だけではなく自分たちの足で日本を一周してヨガを教えたいと思い、全国各地でヨガワークショップを開くことにしたんです」。
更科さんの地元である北海道からスタートし、トラックで南下していく日本縦断ヨガの旅。当初は車での移動に想定より時間がかかってスケジューリングがうまくいかなかったり、友人との意見の相違があったりとトラブルも少なくなかった。
「トラックで何時間も運転し続けて、疲れたら車中泊。体はラクではなかったし失敗もありましたが、とにかく楽しかった! 初めて訪れる場所ばかりだったんですが、改めて日本の良さを感じました。僕は札幌出身なので、東京とは異なる地方の原風景を見ると、どこかホッとするんですよね」。
ハードスケジュールの日々を支えたのは、各地で迎えてくれた受講生たちの笑顔だ。地方でも多くの人が集まったことは、ヨガが単なる一過性のブームではなく、多くの人に大切な習慣として受け入れられていることを実感させてくれた。
「各地で僕のクラスを受講したいという方に出会って、モチベーションが高いなかでレッスンができるのは刺激になりました。彼らの笑顔に自分もパワーをもらいましたね」。
トラックで全国を旅したからこそ広がった出会い。そんな日本縦断ヨガの旅も、今年でもう10回目となる。
「インドやヨーロッパに修行や仕事で訪れるようになってからは、より一層、日本という国の素晴らしさを実感するようになりました。四季折々の景色があって、どこに行っても安全で清潔。そして僕がお邪魔しても誰もがあたたかく出迎えてくれるんです。ヨガの本場はインドですが、僕はやっぱりこの日本という場所でヨガを指導し、魅力を発信し続けたいと思っています」。


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